日本人は本当に資格大好きですよね。
でも、実際にその資格を使って仕事できている人ってどれくらいいるのでしょう?
もちろん、日本では資格がないと、そもそも希望の仕事の土俵に上がることもできない資格もあると思うので、100%資格を否定するつもりはないです。
でも半面、資格って、資格の教材を売る会社が儲かるだけになってないか?と思うこともあります。
以前「ウェブデザイン技能検定」の資格取ったという人と話をする機会があり、それでどれくらい仕事があるのかと聞くと、資格はあるが、ウェブサイトを作れないと・・・。私に作り方教えてと言ってきました。なに~。じゃあ何のための勉強なんだろうと不思議に思いました。
資格がおまじないみたいになってないかな?もしくは自分に箔をつけたいがためだけのものなのか?
資格に意味があるか考える
本当に資格が必要か考えてみる
勉強することはしないより良いことですし、資格が自信に繋がるというのも確かにあると思います。
ただ、本当にその資格が必要なのか?ということを資格の勉強をする前に考えておくのも大事かなと思います。
片っ端から資格を取りまくる人がいますが、本当にそれ必要?と思います。
せっかく多くの時間を費やして勉強するわけなので、意義のあるものにしたいですね。
使わないんだったら、普通の勉強や読書でも良い気がします。
使えないと意味がない
資格があっても実務で使えなければ意味が全くないです。
先述の「ウェブデザイン技能検定」の資格取った人のように、資格はあるけど全く実務ができないなら何の意味もないですね。
それなら本を読んで触りの部分だけ知る程度で十分な気がします。
実際に資格を取った後のビジョンをしっかり持つことが大事なのかなと思います。
飯が食えるかどうかは別問題
資格を活かして、どこかの会社で働く場合や、資格の使える部署に配属される場合はいいです。
でも、もし独立する場合、資格があるだけでは食えるわけではないので、注意が必要ですね。
資格を持ってさえいたら仕事が向こうからやってくるようなものなら良いですが、そうでなければ、一から自分で仕事を取って来なくてはいけなくなります。
そうなると専門知識の他に営業力が必要になります。
また、継続的な結果や成果が必要になります。
そういうことも含めて資格を取って飯を食う覚悟があるかどうかを考えても良いと思います。
勉強は継続が大事
勉強は結局、継続が大事かなと思います。
試験に受かったからそれでいいと思って、その後勉強しなければ勉強したことも忘れてしまいます。
また、仕事は日々新しい技術が出てきたり、法律が改正したりして常に変化します。
仕事なんてイレギュラーなことばかり。ずっと同じことが続くなんてことはないです。
ですので、勉強は常にしておかないと、置いてけぼりになってしまいます。
実績がないと信用されにくい
仕事は資格よりも実績が重視されることが多いです。
有資格者で全く未経験の人に頼むよりも、有資格者で、ある程度実績がある方が頼みやすいですし、成果も見えやすいので当然です。個人も企業もリスクを負いたくありませんからね。
もし資格を取ったら、少しずつで良いので、実績を積むようにしていきたいですね。
資格で型にハマるのはもったいない
資格を使おうとすると、自分がそのロールモデルを演じなければいけなくなるような気がします。
『整体師』、『行政書士』、『弁護士』などなど。資格を持つことで「先生」と呼ばれたりしますね。
でも、資格があるからと言って、それに一つのことにがんじがらめになる必要もないのかなと思います。
別に無理して『資格を活かして』というように肩に力を入れる必要もないのかもしれないです。
仕事やビジネスのやり方はいろいろなので、資格があるからと言って無理に使おうとせず、仕事にはいろんなやり方があると思った方が柔軟な仕事ができるように思います。
『とりあえず』資格の発想を止める
日本では『手に職=とりあえず資格』という発想をする人が多い気がします。
でも、その『とりあえず』というのは止めた方がいいんじゃないかと思います。
それよりも、それが本当にやりたいことなのか、将来的に自分がやり続けたいことなのかということを真剣に考えることの方が大事だと思うからです。
あせて読みたい 好きなことを仕事にして自分で本当にメシが食えるのかについて
勉強する意義について考える
実学(使える学問)かどうか
一万円札で知られる福沢諭吉さんは、明治時代、日米修好通商条約の批准交換の使節団としてアメリカに行ったり、幕府の使節団としてヨーロッパを周り、見識を拡げました。
西洋列強の文化や先進技術を目の当たりにして、国を守るために攘夷(外国を追い払う)ばかりに固執している日本人を見て、「こりゃいかん。日本はずいぶん立ち遅れている。」と考え、国民に勉学を奨励、啓蒙しました。
(『学問のすすめ』は今でも色あせない勉学の啓蒙書なので、読んでみることをおすすめします。)
福沢諭吉は、学者が研究するような実際の生活では使いにくい学問よりも、実際に日常で使える学問を学ぶことを啓蒙し、また、人が他人に頼ることなく自立して生きられるよう学ぶべきだと訴えました。
福沢諭吉が言うように、実際に使える学問(実学)なのかということは大事なことですね。
まずは、飯を食うという点で言えば、仕事で使えることを学ぶこと、つまり実学が大事なのかなと思います。
専門性を意識
資格も大事ですが、何より大事なのは専門性を高められるかどうかも大事だと思います。
むしろ、専門知識と実務経験が豊富なら、資格がなくても良いんじゃないかと思うくらいです。
ただ、先述の通り、資格がないと仕事の土俵に上がれなくなるので取得しないといけない場合もありますね。
楽しいかどうかも大事
個人的には、自分が『学んで楽しい』と思うようなことをやる方が良いのではないかと思います。
何も興味がないのに、ただ高給を取れる資格だからというだけで資格を選ぶのはどうかと思います。
やはり、自分に合った仕事を真剣に探した上で、もしそれに資格が必要であれば取得できるように努力するという感じが理想だろうと思います(なかなか理想通りにはいかないと思いますが)。
まとめ
資格について書いてきました。
全く勉強しない人より、資格を取得するために勉強する人の方が確かに偉いと思います。