個人事業主・自営業

未経験の分野で新規のお店を開いて大丈夫かどうか

先日、知人の娘夫婦が会社を辞めて、二人で未経験の洋服屋をオープンしたと聞きました。

なかなか思い切ったことをしたな~と聞きながら思っていました。

私もこの業種は門外漢なので、何とも言えないですが、今日は、長く自営業をしている私の目線で、新規のお店のオープンについて考えてみたいと思います。

新規お店のオープンについて考察

個人的には出来るだけ初期投資は抑える

私の場合は、できるだけ初期投資は抑えたいと思いますね。

投資した金額を回収するのにどれくらいかかるかということを念頭に置いておくことは、かなり大事なことなんじゃないかと思います。

お金を使うのは簡単ですが、回収するのは予想以上に大変ですからね。

どうしても、自分のお店という憧れから新しいおしゃれな家具や器具などを揃えてしまいたくなるとは思いますが、それは新品ではなく、中古品を買ったりして費用を抑えるというのも大事なのかなと思います。もしくは、家にあるもので代用するとか。

クロスの張替えなど、自分でできることは自分でやって極力最初に掛かる経費を掛けないようにすることは結構大事なのかなと思います。

もちろん、業種によっては、おしゃれさや清潔さなどが特に大事なこともあるかもしれないですし、自分の好きな空間を作ることで自分のテンションが上がるというのもあるとは思いますが、それでも極力初期投資の金額を減らす工夫は大切かなと思います。お金が無尽蔵にある人は稀でしょうし。融資を受けるならなおさらです。

商売なので、いつ頃までに回収できるかキチンと考えておかなければいけないですね。

未経験でも最後はやる気次第か?

老婆心から未経験で新しい分野で独立することを否定したくなる面もありますが、ただ、挑戦するということはやっぱり大事なことだと思います。

実際に私も途中から未経験分野に飛び込みました(やっぱり最初の何年かは苦戦しました・・・が、10年を過ぎた頃に色々と軌道に乗りました)。

最後は、やる気というか、「覚悟」次第のような気もします。

 

甘い目算で始めるのはちょっと怖いですね。

業種によっては、最初からかなり激戦になることもあるでしょうから、始める前に、自分の立ち位置がどんなところなのかはしっかり把握しておくことは大事なことかと思います。

やる気があるのは大事なことですが、商売は継続性が大事なので、一時的にやる気があるだけでは駄目で、ずっと「やり続ける覚悟」がより大事なように思います。

子供が小さいという懸念

先述のお店を始めた夫婦には小さなお子さんが2人いるそうです。

これは正直大きな懸念材料だなと思いました。

ただでさえ子育てって物凄く大変なのに、更に商売という難しいことを始めようとしているのですから、かなり難易度高いなと予想できます。

商売がうまくいっていて、お金がある間はいいですが、商売がうまく回らない時が怖いですね。

もちろん、子供を育てなければというのがモチベーションになることもあると思いますが。

後は、忙しすぎて子供の面倒を見れないというのは本末転倒のような気がします。

個人的には副業から始めたい

できれば商売は副業のように小さく始める方がいいように思います。

なぜなら、商売というのは、思った以上にお金が掛かりますし、予想以上に経験や人脈等がものを言うのかなと思います。

特に最初は右も左も分からないわけですから、入ってくるお金よりも出て行くお金の方が多いこともあると思います。

ですから、最初は小さく小さく始める方が得策ではないかと個人的は思います。

実際に私も最初は副業である程度経験を積んでから、独立しました。

また、夫婦なら片方は仕事を辞めずに、もう片方だけで進めていくというのも良いのかなと思います。

未経験でいきなりお店を持つのはリスク高め

未経験分野でいきなりお店を持つのはリスクが大きいように思います。

と言うのも、お店の初期投資にはお金が随分掛かるからです。

敷金もそうですが、機材や家具の購入にもお金が掛かります。

それを回収するのは大変です。

また、お店は家賃の他に、光熱費や火災保険などの固定費も掛かります。

固定費を甘くみないようにした方がいいですね。

ビジネスの先輩に話を聴く

もし周囲に商売をしている人がいるなら、そのような実際に商売をしている先輩方に話を聴くのも大事なことかなと思います。

実際にやっている人の話には説得力もありますし、話の中で理想ばかりではないということも見えてくるのかなと思います。

逆に、聴く耳を持たないのは問題だろうなと思います。

自信を持つことは良いですが、過信というのは、商売を始める前も、始めた後も気を付けた方が良いことかなと思います。

人の話を聴きすぎて二進も三進もいかなくなるのは問題だと思いますが、少し経験者の話に耳を傾けるゆとりはあった方が良いと思います。

憧れだけでは商売はできない

たまにいつか自分でビジネスをしたいという人と話をすることがあるのですが、結構現実を直視できていない人も多いなと思うことがあります。

理想ばかりが頭の中で膨らみすぎている人と話をすると、「こりゃ危ないな」と思います。

ビジネスしているとか言うとカッコよく思われるかもしれないですが、結局のところビジネスなんて「お金が稼げなければ終わり」なんですよね。

また、「自分がしたいこと」とか「知識や資格を活かしたい」とか言う人もいますが、結局、そこにお客さんがいて、喜んでお金を出してもらえないと意味がないということも理解しておきたいところです。

まあ、単純に言うと、需要と供給ですね。また、その需要の内容も年々変わっていきます。

また、継続していく中にも沢山いろんな壁が現れるので、それをどう乗り越えていくかというのも大事だろうと思います。

結局最後は自分の努力次第

いろいろと書いてきましたが、結局は自分の努力次第ということになりますね・・・。

ただ、初期に失敗する場合は、明らかに計画不足かなと思います。

それでもまだやりたいなら、時間を掛けてやり直せばいいだけのことですね。

初期を乗り越えると、次は継続できるかどうかの問題になります。

継続するにはやっぱり人並み以上の努力(自分で考えたり、学んだり、行動したり)が必要ですね。

商売と言っても、ただモノやサービスを売ればいいだけではなくて、マーケティングだったり、世の中の流れを読んだり、人との接し方を学んだり、自分の専門分野の深堀など色々と大切なことが山のようにありますからね。

最後は継続的な総合的な努力ができるかどうかの一点が大事なのかなと個人的には思います。

ちょいビズ

筆者紹介
☆CHOIBIZ(ちょいビズ)
40代 自営業歴 約20年
ほとんど会社に雇われずに、ゆるく楽しく(時に苦しく・・)、自活してきました。
そんな経験をもとに、会社や組織に依存せずに独立した生き方をしたい方向けに仕事の考え方や学び・勉強に関することなど、個人的に考えたことを中心に書いています。9割9分役に立たない情報と思いますが・・。
哲学・歴史・美術を中心に人生の学び直し中。
海外一人旅や海外移住(3年半)も経験。
趣味:テニス
※ちょいビズとは「ちょっとしたビジネス」という意味の自作造語です。

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