突然ですが、筆者は1970年代生まれの、世間で俗に言う「就職氷河期世代」です。
最近「就職氷河期世代」のことがニュースの記事などに取り上げられていたりしているのを見て、深く当時のことを思い起こしたりしています。
確かに自分は完全にこれに該当するな~と思いました。なんかいつも生きづらいなと感じてはいたのですが、そういう記事を読んで、この時代の人たちはそんな人がやっぱり多かったんだ~と妙に納得しました。
実際に私も、大学卒業後、まともに就職できなかったです。面接を受けても落ちてばかり。私より数年前に生まれた人は楽々大きな企業に就職していたのが、私が卒業した頃は、ブラックそうな企業の求人ばかり。私の場合は、卒業後、家電量販店のパートでしばらく働いていました。
若い頃は紆余曲折あり、私の場合は、自分で飯を食うと決めて、今は、何とか自営業で生き長らえています。
ただ、自分が「就職氷河期世代」と声高に言うのもどうかなとも思うので、あんまりことさら不遇の時代だったというアピールはしたくないというのもあります。何か時代に負けているような気がするので。
この世代は、やたら人口が多くて、何をやるにも競争・競争だったように思います。
高校・大学受験も競争。就職はバブル崩壊の煽りを受けて多くの人が定職に就くことができなかったという現実があるんですよね。
私のような戦うメンタルがほとんど備わっていなかった「豆腐メンタル」人間には、この時代はホント悪夢のような時代だったな~と思います。
個人的には、全然社会で戦うという準備出来ていませんでした・・・。甘えていたんでしょうね。それが、いきなりバブル崩壊後の社会という戦場に放り投げられて、ジタバタしてしまいました。
とにかく、この時代は、何でも「自己責任」で片付けられた時代で、失敗しても誰も助けてくれないし、一度失敗すると、やり直しも難しく、どんどん自己肯定感が希薄になっていくという悪循環になりやすい時代だったのかなと感じます。
今でもその頃のことを考えただけで何とも言えない気持ちになります。
こんな話は、実際に経験した人しか理解できないことですけどね。
ただ、そういう時代を生きてきましたが、まだまだ人生は続きますし、実際に今まで苦しかった人でも挽回する余地はまだあると思います。

収入が少ないなら副業も視野に入れる
もし、今の収入に不満や足りないと感じておられるなら、個人的には、本業以外の副業を持つことをお勧めしたいです。
体力的、時間的にはキツイかもしれないですが、できればやっておいた方が良いのかなと思います。
副業と言えども、できることなら、長い将来にずっと活かせる仕事を選ぶ方が良いかもしれないですね。しかも、できれば楽しい方が良いのかなと思います。老後まで辛い仕事はしたくないでしょうから。
そもそも、就職氷河期世代の人は、社会や会社というものに不信感が強い場合が多いと思いますから、雇われることよりも、自分で道を見つけた方が良いのかもしれないです。リスクヘッジの観点から言っても。
私自身は、若い頃から独立することを視野に副業をしていました。履歴書だけで判断されるのが嫌でしたから、履歴書で判断されない仕事をしたかった。
ある程度自分でやれるかなと自信がついてから、ずっと自営業として生きています。
独立はリスクもあるので難しいかもしれないですが、副業から始めてみるのも良いのかなと思います。
個人的には、副業で得たお金は、ぱっ~と使わずに、自分へ再投資するか、下に紹介した長期投資をすることをお勧めしたいです。
それが自分自身の運命を決めるようにも思います。
長期投資でお金を殖やす
私のように、まともに就職してきていない場合は、国民年金しか掛けてこなかった人も多いと思います。
もしくは、国民年金さえも掛けてこられなかった方もおられるかもしれないですね。
そういう方は、できたら投資信託の長期投資でお金を殖やすことも考えたいところです。
老後の資金を国民年金だけで賄うののはかなり難しいと思います。
この記事を書いている時点(2022年1月現在)では、就職氷河期世代の一番上の方は50歳ぐらいだろうと思います。
その方が、今から投資を始めたとしても、65歳までならまだあと15年間ぐらいは時間があるので、やる価値はあるのかなと思います。
特定の株の銘柄のみに投資するのはリスクが大き過ぎるので、できれば、投資信託の手数料の低いパッシブ運用がベターなように思います(パッシブ運用は、日経平均株価やTOPIXなどの指標に連動する運用成果を目指す運用手法で、比較的低リスク)。できるだけ、リスクは分散した方が良いように思います。特に老後資金となればなおさらですね。
私の場合は、自営業なので、自分の事業は事業として頑張りつつ、投資信託への投資もやっています。
優先順位としては、イデコ(iDeCo)>小規模企業共済>つみたてNISAというようなイメージです。ただ、この優先順位も状況に応じて変化させる予定です。
会社員の方の場合は、つみたてNISAが良いかもしれないです。年最大40万円を20年間、非課税で運用できるのでお得です。
年収にもよりますが、更にイデコ等も活用すると、節税対策にもなります。
もちろん、余力があれば、普通の投資信託の掛け金を増やしてみるのも良いと思います。
私は専門家ではないので、個人的に何が良いかをここで教えることはできないので、まずは、ご自身で、1冊~2冊、投資に関する本を読んでみられると良いと思います。
もちろん、運用にはリスクが伴いますので、個人の責任で運用してください。
就職が難しいなら起業も視野に入れる
この世代の方は、今も就職もままならない方もおられるかもしれないですね。
そんな方は、まずは副業なりを始めて、少しずつビジネスマインドを身に付けていくというのも手です。
私も、最初はビジネスマインドというものをあまり持っていませんでしたが(実際には今でもあんまりない)、少しずつお金を自分で稼ぐということを経験することによって、考え方も変わってくるのかなと思います。
自分で仕事をするというのは、ニッチであればあるほど、他者と競争しない道でもあるので、気持ちも楽なものです。
そういう道を見つけてみるのも手かもしれないです。
もちろん、起業するのにはリスクも伴いますし、他者というより、自分に厳しくする必要がありますが、他者と比較するのではなく、自分で人生を動かせるというのは良いかなと思います。
やるなら、資金的なリスクの少ない仕事が良いかもしれないです。私も資金が少なくてもやれることを考えて始めました。
個人的には、ひそかに他の世代の人には絶対に負けないと思っていますし、時代のせいにしたくないので、強い気持ちを持って仕事しています。
それでも所得が増えないなら支出を見直す
また、所得がなかなか上がらないということも多々あるかとは思います。
個人的には、所得が高い低いを気にするよりも、支出を見直して、その所得の範囲内で楽しみを見つけることも大事かなと思います。
私も所得が少ない時期を長いこと経験しましたが、それでもそれなりに楽しめましたし、創意工夫で何とでもなるのかなという気もします。
いろんなリソースを活用しようとしてみると、案外何とでもなるのかなという気もします。
もちろん、所得が増えるに越したことはないので、増える努力はした方が良いとは思います。
そして、もし、所得が増えたら、自己投資もしくは、長期投資に充てるという循環を作るのが大事かなと思います。
時流を捉える
それから、「時流」というのも大きいような気もします。
就職氷河期世代というのは、ある意味、バブル崩壊という「時流」の中で生み出されたものなのかなと思います。
逆に考えると、時流を捉えることで、世の中のことがいろいろと分かることもあるのかなと思いますし、苦境を脱する機会も作れるかもしれないと思います。
日本の経済が伸びていないとは言え、時流に乗っている企業は多くはないかもしれないですが、結構あるようです。
そのような中小企業で働いている人は案外給料も高いようです。本人の能力が高いかどうかはわかりません。個人的には、時流に乗れているというのが大きいように感じます。
知り合いで、仮想通貨等でひと財産築いた人もいますし(今から始めてもどうかとは思いますが)、そういう人は実力うんぬんと言うより、時流に合ったことをしたからなのかなという気もします。まあ、それも含めて、その人の実力とも言えるかもしれないです。頭で考えて行動しないとできないわけですからね。個人的には、運も実力のうちだと思います。
もしかしたら、今は斜陽産業だと思われているものでも、例えば、新しいテクノロジーが出てきて一気に違う産業に変化できる可能性もなくはないのかなと思います。
ですので、「世の中の時流を見て動く」、「流れに乗りにいく」というのも案外大事なことかもしれないですね。
まとめ
今回は就職氷河期世代の私が、今後のどうサバイバルしていくといいのかについて自分なりに考えてみました。
バブル崩壊当初から変わらないですが、国や企業、他者に過度に頼らず、自分なりに生きる術を常に考えて、後悔のない人生を築いていく気持ちと行動が大事なのかなと思いました。