先日、趣味で歴史を研究しているという方のお宅に伺うことがあったのですが、まあ、本の山、山、山。まさに本に埋もれている感じでした。動かすのも大変そう。
ご本人曰く、これから分類してわかりやすくまとめるとのこと。
こりゃ一生かかるよ・・・と思いました。
正直、これだけの本の山に囲まれたら取り出せる情報も取り出せないだろうな・・・と客観的に思いました。
「僕は電子書籍にしていますよ」と話したのですが、相手は本に対する愛を語るばかりで、なかなか電子書籍の話まで踏み込ませてくれませんでした。ある意味全然受け入れてくれる気配さえありませんでした・・・。本人の気持ちもよくわかるので、そっとしておきました。
そもそも、電子書籍をネットの無料情報と勘違いしているような感じでした。電子書籍の意味をあんまり認識しておられないのかもしれません。
電子書籍のメリット
自分自身も仕事柄、読書家ではないにしても、それなりに家に本があるのですが、最近買う本はほとんど電子書籍ばかりです。
紙の本と電子書籍の割合は1:9 もしくは、それ以下。
古い本など、どうしても紙の本しかない場合を除いては電子書籍にしています。少し値段が高くても電子書籍を買っています。
別に本を読むだけなら従来の紙ベースの本でいいと思いますが、電子書籍にはそれなりの長所があります。
私が利用している電子書籍サービスと端末は以下です。
以下の環境下で読んでいることを前提にお話を進めていきます。
環境・端末
- 電子書籍:アマゾンのサービス「kindle」
- 端末:iPad Air 第四世代+アップルペンシル
購入したらすぐ読める
書店で本を買えばすぐ読めますが、最近本屋もずいぶん減ったので、ネットで本を買う人も多いと思います。
ネットで本を買うと、配送されるまで1日~2日は待ちの時間が発生してしまうのは時間のロスというか、その間に熱が冷めてしまうこともあります(私の場合)。
でも、電子書籍なら購入したら数秒で読み始めることができるので、熱が冷めてしまうことがありません。
かさばらない
私の仕事柄、自宅に結構物が多いので、出来るだけかさばらないようにしたいというのが本音です。
また紙の本の場合、積んだまま読まなくなるケースが結構あるので、それを避けたいというのもあります。
部屋のスペースがそんなにない方には電子書籍は便利だと思います。
それから年を取って重い本を持ちたくないないという方にも良いのではないかと思います。
マーカー線を引ける・探せる
電子書籍の場合は、付箋を貼ったり、マーカーを引くことができます。
文字の書き込みができないのが残念ですが、紙の本の場合は線を引いたりすると、鉛筆でも消すのが大変ですし、ペンなら消せません。
電子書籍の場合は、マーカー線を引いた場所を簡単に探すことができるので、復習や思い出したいことを見つけるのが簡単です。
iPadならPDF化もできる
iPadなら本を読んでいる際に保存したいものをスクショ(スクリーンショット)してPDF化もできるので、文献を資料として保管することがとても楽ですし、保管したPDFは検索機能を使えば知りたい記事をすぐに取り出すことができるようになるのでとても便利だと思います。
並行読書が容易にできる
私の場合ですが、一冊の本を最後まで読むというのが苦手で、毎回同時に何冊も読むという変な癖があります。
というより、いろんな分野の本を読んでいるのですが、専門的な難しい本をずっと読み続けるのは苦痛でしかないので、少しずつ少しずつ読みすすめていくという戦略を立てています。
毎日大体5~10冊を開いては読み、本によっては1か月ぐらいかけて超のんびりとノロノロと読みながら、読み終わったら興味のある次の本を買い足すという感じで進めています。
もちろん、つまらない本は、途中で止めることもあります。
ピタッとはまった本は一気に読むこともあります。
こんな読み方なので、1冊の本を読み終わるのがめちゃくちゃ遅い欠点はありますが、集中力が切れたら次を読むので、常に新鮮味は保てるかなと思います。
並行読書する場合、10冊も紙ベースの本を机の上に置くのは少々圧迫感がありますが、電子書籍ならかさばらないし、飽きたら次にというのが簡単にできるので個人的にはとてもいいなと感じます。
と言いつつ、今でも紙の本が5冊ぐらい机の上にあります・・・。
Kindle Unlimitedは割と良い
私自身はKindle Unlimited 読み放題サービスに登録していますが、980円/月で読めるので重宝しています。
私自身、980円/月で何冊でも読めるので当たりはずれを気にせず読めるのはありがたいです。
結構ためになる本も多いと感じています。駄本も結構ありますが、ちょっとマニアックな本や勉強系の本がお安く読めるのはありがたいです。ファッション雑誌などの読み放題なのは案外いいです。
同じ本を買うことがなくなる
読書家の方って案外同じ本を間違えて買うことってないですか?
そういうのも電子書籍なら以前買ったことを教えてくれるので、間違って二度買うことを防げます。
まとめ
電子書籍がパーフェクトとは言わないですし、紙の本の良さももちろんあります。
私もまだ紙の本も結構読んでいるので、すべて置き換えるというわけではないですが、電子書籍のメリットはかなり大きいと感じるのでその魅力をご紹介させて頂きました。
専門書や古い書籍などは電子化されていないものもありますし、史料的な価値があるものももちろん沢山あります。
どう読むかはそれぞれでしょうが、まあ紙の本と電子書籍に関しては、上手に棲み分けをすればいいだけなのかなと思います。