個人事業主・自営業

初めて個人事業主として金融機関(地銀)から融資を受けた・・・所感

昨年から金融機関から融資を受けるべく、準備をしていたのですが、先日ようやく融資がおりました。

長いこと個人で自営業をやっていますが、実は初めての融資です・・・。

今まで融資受けてなかったんかい!?とツッコミ入れられそうですが・・・。

これまでは誰かにお金を借りることなく、100%自分のお金で回していました。いや~正直長かった・・・。

ただ、自分のお金で仕事を回すとなると、正直、資金の面で難しい面も多々出てくるんですよね。

それを脱するべく、今回は融資を受けようと決めました。

ちょいビズ
今回は、融資を受けようと思った理由、融資までの流れや、融資を受けるべきかどうかなどについて改めて考えてみました。

融資を受けようと思った理由

業績が上がってきたので

今回、融資を受けようと思ったきっかけは、業績が上向いていると実感しているためです。

私も長いこと商売をしていますが、今までは自分のできる範囲で小さくやってきましたが(今でも小さいですが)、これから伸びそうな見込みが感じられるので、借りようかなと思いました。

今回の融資金額は少額で、ビジネス的には、笑える、おままごとのようなレベルの額ではありますが、自分の仕事で一年間で回すには丁度良いか、ちょっと少ないくらいの金額です。

銀行は「晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」と言うように、晴れの日に借りておく方が良いと思ったからです。

これまでも別に雨だったわけではないですが、タイミング的には今がベストに近いかなと思い、借りることにしました。

日本の場合、お金を借りるということに大体アレルギーがある人が多いし、実際にウチの奥さんも以前、私が「融資を受けようかと思う」と話した時は「借りるのはちょっと・・・」と言われて躊躇していたのですが、今回はOKを出してくれました。

借りても返せるから

今回の融資は少額ということもありますが、融資を受けても、そのお金をすぐに返すことができる現預金があるというのがポイントです。

当然、生活のための資金ではなくて、あくまでも事業資金として1年間ぐらい回せるくらいの金額です。

何より、懐具合を気にするほどの金額でもないので気が楽です。

金利も微々たるものですし。もちろん、小さなお金を無視しているわけではないですが。

今回は、銀行さんにはもう少し多く借りても良いですよと言われましたが、初めてだったので、身の丈に合った、一年で回せるぐらいの融資金額をお願いしました。

自己資金で回すことを止めたかったため

それから、融資を受けようと思った理由の一つに、自己資金でお金を回すことを止めたかったというのもあります。

これまでは自己資金でグルグルお金を回していましたが、正直、それではキツイんですよね。

それなりに稼いでも税金はごっそり支払わないといけないですし、イデコや小規模企業共済などなどにも掛けていたら、その分は所得控除や将来の年金代わりにはなりますが、その分は手元には残らないわけですからね。

税金やイデコなどを払った後の残ったお金だけで、仕事の資金と生活費を賄わなければならなくなるので、そこが問題かなと以前から感じていました。

ですから、事業のお金は事業資金として借りて回す方が良いのかなと思いました。

金利も低いですし。

生活費と仕事の資金を分けることで、将来の暮らしの貯蓄もしやすくなりますし、仕事の方も気兼ねなく投資できるかなと感じますね。

銀行との関係を作りたかったから

それから、銀行さんとの関係も作りたかったというのもあります。

個人事業となると、どうしても世間的な信用力が小さい場合が多々あるんですよね。

銀行などに関しては、長く仕事をやってきているとかそんなことは関係なくて、やっぱり数字ですね。

以前、住宅ローンを組もうとした際に特にそれを感じました。

前の仕事を辞めたばかりで新しい職に就いたばかりのサラリーマンが多額の住宅ローンを借りれたのに、自営業の職歴の長い私がけんもほろろということがありました。

差別じゃないかと感じますが、この辺に日本における社会的信用力の違いを感じます。

ということで、自分としては数字で見せつけてやろうという気持ちも正直ありますね。

とは言え、家は既に買ったので、それ以外に将来的に大きな投資が必要な際に、銀行さんとの間に信用力があるかどうかは大事かなと思い、融資を受けようと思いました。

税理士さんに背中を押された

それから、税理士さんに背中を押されたというのもあります。

税理士さんには以前、「お金を借りてみようかと思っている」と話したのですが、去年、「取引のある銀行があるので、融資受けてみます?多分通りますよ」と言われたので、「是非」と即答したのがきっかけです。

自分で銀行に申し込むよりも、税理士さんを介した方が最初は良いかなと思ったというのもあります。

いろいろと提出すべき資料がありますからね。

税理士さんがその辺をやってくださったので、こちらは特に難しいことはありませんでした。

回せる自信が少しはできた

 

それから、お金を回す経験が増えて、ある程度これくらいのお金なら回していけるかなという自信も少しはできたのもありますね。

これまでの経験から、大体1年でどれくらいのお金が必要で、それを仕事で使っていくという目安が大体ついているので、その範囲内であれば問題なく回収できるかなと思うので、特に不安はないですね。

これが開業して数年とかだったら借り入れするのは不安しかないですが、もう何十年も仕事をしているので、どこにリスクがあるかなどもある程度予測できるし、マイナスになる可能性はほぼないし、むしろ、どれくらいプラスにできるかなと楽しみではあります。

それでも成長は急がない

お金を借りても、成長は急ぐつもりもないですね。

無理に急成長しようとか、沢山稼いでやろうとかは個人的には正直あまりないですね・・・。

このブログのタイトルが「ちょいビズ」というぐらいですので。個人、もしくは小さな組織で小回りの利く仕事をしたい。

ビジネスってどこにリスクが潜んでいるかわからない場合もあるのかなと思うので、個人的には、慎重にいきたい。

急成長はちょっと危険も伴うかなと個人的には思います。

急に大きくすると、どこかでリスクが出てきた時に、対処が難しかったり、リスクの反動も大きいかなと思います。

自分としては、そこは出来る限り回避したいなと思いますね。

もしかしたら商売を続けていれば、それなりに儲けが出る時があるかもしれないですが、個人的にはあんまりそこに重きを置いてはいないですね。もちろん、沢山稼ぐつもりではありますが。

それよりお金のことは脇に置いて、人生を楽しみたいかなというのが本音で、無目的にあくせくするだけの人生は本意ではないですね。

仕事の規模や収益が大きい小さいではなくて、生活や仕事の質を求めたいなというのが本音です。

融資までの流れ

銀行の融資担当者と面談・資料提出

今回融資を受けたのは、地方銀行(地銀)さんです。

提出資料を税理士さんに準備して頂き、銀行融資担当者と面談しました。

過去2期分の数字を確認されて、〇円までなら大丈夫ですと言われました。

面談は和やかに済みました。

融資がおりない時は、結構重苦しい雰囲気が漂うそうですが・・・。

信用保証協会の融資担当者と面談

次に、信用保証協会の融資担当者と面談しました。

職歴や、商品のこと、利益率などを聞かれました。

こちらは、正直少し厳しかったです。

面談は30分程度でしたが、ちょっと対応にモヤっとする部分もありました。

担当者の人間性というか・・・。

担当者によって対応が結構違うようです。

融資決定

何日か経って、銀行の融資担当者の方から電話があり、融資が決定しました。

融資金額は、保証協会の方が決めるそうです。

銀行さんが融資できると言った金額と、自分が融資してほしい金額、保証協会が決めた金額には若干の相違がありました。

それでも個人的には金額を重視していたわけではなかったので良しとしました。

最後は地銀の融資担当者さんと面談して、必要書類を書いて終了。

他に金融商品などを勧められるかと身構えていましたが、紹介ぐらいはありましたが、ゴリ押しなどなくて良かったです(笑)

新規で融資を受けるべきかどうかの目安

開業に多額の資金が必要な場合

開業したい際に、先立つものがないとどうしようもないと思います。

そんな時は、当然借り入れすることになるのかなと思います。

私の場合は、少額で始められる仕事をしているので(物販)、お金はそれほど沢山は掛かりませんが、飲食店など多額の資金が必要な場合は必須でしょうね。

恐らく、その際は、ある程度の開業資金を最初に自分で貯めておく必要があるのかなと思います。

また、やはり事業計画が大事なので、甘い気持ちで開業しようとしても通らない可能性もあるのかなと思います。

業績が良い時

それから、業績が良い時に借りるのが良いのかなと思います。

銀行さんは業績が悪い時に貸すようなことはしないですからね。銀行さんもリスクを回避したいでしょうし。

ですので、業績が良いなと思ったら、その時に借りるようにした方が良いのかなと思います。

銀行は基本、返せる見込みがある人にしか貸さないようです。

生活が苦しいからと言ってお金を借りない

生活が苦しいからと言って、消費者金融などから高金利で借りないことも当然大事です。それをやると人生詰みます。

もちろん、生活費として融資してくれる銀行さんなどいないと思いますし。

もし、商売が難しいなら、バイトしたり、サラリーマンに戻るなりした方が無難かと思います。

商売がうまく回っていないからと言って、借金に借金を重ねるようなことは避けるべきだろうと思います。

また、個人的には、親兄弟、親戚、友人などからお金を借りるのもNGかなと思います。

近しい人から信頼を失うほどキツイものはないのかなと思います。

親族は打ち出の小槌でもないし、迷惑を掛けてまでやることではないと個人的には思います。

とにかく商売に甘えは禁物ですね。

まとめ

今回は、融資を受けようと思った理由、融資までの流れや、融資を受けるべきかどうかなどについて改めて考えてみました。

思いのほか、長文になりました。

銀行から融資を受けるというのは正直個人事業としてはややハードルが高いかもしれないですが、商売にある程度自信がついてきたら、思い切って借りてみるのも良いのかなと思います。

自分のお金で回すというのも正直良いとは思いますが、税金などを払うと現預金が減り、将来のための貯蓄をする際にやや大変になるので、それを回避するためにも、銀行の融資なども上手に活用することは良いのかなと個人的には思います。

以下の本は、ちょっとタイトルがセンセーショナルですが、融資の際に、案外ためになりました。法人向けですが、個人でも参考になる箇所も多かったです。

ちょいビズ

筆者紹介
☆CHOIBIZ(ちょいビズ)
40代 自営業歴 約20年
ほとんど会社に雇われずに、ゆるく楽しく(時に苦しく・・)、自活してきました。
そんな経験をもとに、会社や組織に依存せずに独立した生き方をしたい方向けに仕事の考え方や学び・勉強に関することなど、個人的に考えたことを中心に書いています。9割9分役に立たない情報と思いますが・・。
哲学・歴史・美術を中心に人生の学び直し中。
海外一人旅や海外移住(3年半)も経験。
趣味:テニス
※ちょいビズとは「ちょっとしたビジネス」という意味の自作造語です。

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