できることなら、無駄なことをしたくないという人も多いと思います。
私も昔は、効率重視で無駄なことが大嫌いでした。
正確に言うと、今でも無駄なことは好きではないです。
でも、ある時、ふっと無駄なことには意味があるんだなと思った時があって、それ以来、無駄というものを嫌うことを止め、むしろ、無駄なことから何かを学ぼうと思うようになりました。
今では結構出来る限り進んで無駄なことをやるように努めているぐらいです。

無駄なことには何か意味があるのか?
無駄なことは改善点を教えてくれる
今日、私の本業のホームページ(このブログではないです)を見て仕事のご依頼を頂いたお客さんのところに行ってきました。
私の提供するサービスの内容とお客さんのイメージが違って商談不成立で手ぶらで帰ってきました。
無駄足と言えば、無駄足ですね。
お金にならなかったばかりか、ガソリン代や時間も掛かっているのですから。普通なら徒労感でいっぱいになると思います。
でも、この一見無駄と思える失敗から学ぶことも可能なんですよね。
人によっては、お客さんにもう少しちゃんとホームページの内容を読んで依頼してくれ!(私も少しはそう思いますが、相手は変えられません)と相手を責める場合もあるかもしれないですが、個人的には、そうじゃないと思います。
多分、こちらのホームページの説明がキチンと伝わるように書かれていなかったのが誤解を生んだ原因なのかなと思います。
また、電話を頂いた時に、もう少し踏み込んで相手の依頼内容をしっかり聞くべきだったと思います。そしたら、お互いミスマッチを起こさずに済んだんでしょうね。
このようにして一見無駄なことはからも改善点を引き出していくことは可能ですね。
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無駄なことは考えるきっかけをくれる
例えば、このブログに関して言えば、お金にもならないのに、時間ばかり費やして何になるの?と普通なら思うと思います。
確かに、自分の利益のことを考えたら、ブログなんか書かないで、もっとお金になりそうなことをひたすら追う方がいいのかもしれません。
ただ、ブログを書くことで自分の頭の中がまとまりますし、文章を書くことで、自分でもこんなことを考えていたんだというのを再確認できるというのはいいことかなと思います。
こういうことって、地味に後で効いてくるから不思議です。どこにどう効くかは、正直、後にならないとわかりませんが。
それから、例えば、会社の上司などと飲みに行くのが嫌な人も多いと思いますが、たま~に飲みに行ってみるとまた違う発見があったりするかもしれません(コロナ禍では難しいですが)。
私も昔、60代の同業者の人たち(バブル全盛期世代)と飲みに行っていたりしましたが、それはもう正直、羽振りの良かった時代の自慢話ばかりでしたよ(笑)
正直、少しイラッとしながらも、そういう時代があったんだということを知るのはマイナスではないですね。
終始上から目線でずっと自慢話をされ続けましたが(途中で説教じみてきた)、この人たちと話をすることで、「こういう人たちには絶対負けねー」という気持ちが私に生まれたので、そんな飲み会に参加したことは無駄ではなかったですね。まあ、何度も参加することはしないですが。
また、例えば、わざわざ外国に行かなくても、日本でつつがなく暮らしていくことは可能ですが、海外に行くことで新しい発見ができる可能性もあります。
お金を使ってわざわざ海外に行くことはお金の無駄と言えば無駄なんでしょうけど、視野が広がり、物事の見方も変わるかもしれません。
無駄と思うかどうかは本人の心の持ち方次第かもしれないですね。
無駄なことが大きな経験になる
無駄なことと言えば、私自身、社会人サークルを10年以上運営しているのですが、これも「よく大変なことやるよね」と言われます。
確かに、やったところで一銭もお金がもらえるわけでもないですし、本当に辛いこともあります。これも一見すると無駄ですよね。
でも、そういう経験をすると、一言では言い表せないですが、とにかくいろんなことを考えさせられます。
長くやってきて良かったなと思う点は、まず第一に人を見る目が養えることかなと思います。また、人との付き合い方もよく考えるようになりましたね。
また、マネジメント能力も養えたかなと思います。その他、目に見えない経験が沢山できるかなと思います。
無駄なことを切り捨てるということは可能性を切り捨てること
個人的には、無駄なことを切り捨てることは可能性を切り捨てることにも繋がるかもしれないなと思っています。
というのも、どこに可能性が転がっているかはわからないことも多々あるように思うので、無碍(むげ)に何でも切り捨てることが良いことがどうかは私にはわからないです。
でも、仕事などでは、取捨選択しなければならない場面も当然多いので、もちろんすべてを受け入れようとするとキャパシティーオーバーになりますが、ゆとりがあるなら、いろんな無駄と思えることにチャレンジしてみてもいいのかなと思います。

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まとめ
今回は「無駄なことをすること」について考えてみました。
もちろん無駄な時間をダラダラ過ごすことを推奨しているのではないです。
一見すると無駄なことと思うことでも一生懸命やってみると、そこから新しいヒントを見つけることができることもあると思います。
個人的には、無駄なことを無駄なことと割り切るだけじゃなくて、いろいろやってみたらまた面白い発想が生まれるのかなと感じています。