最近、ビジネスに関する映画も気にして観るようにしています。
その中でも、先日観た映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」の一コマの言葉が強烈に印象に残りました。
この映画は、誰もが知るハンバーガーチェーンのマクドナルドの創業物語です。
ディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店マクドナルドとシェイクミキサーのセールスマンであったレイ・クロック(マクドナルド創業者)の物語です。
長い映画ではないですが、この物語には色んな商売で考えるべきことが詰まっているなと感じました。

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」から学んだこと
諦めないことの大切さ
まず、映画の中で一番印象に残ったのは、マクドナルド創業者のレイクロックの一言。
商売は『執念』が最も大切だということ。
頭が良いとか、学歴とかではなくて、『諦めない執念』が大事だというようなニュアンスの言葉を話しているのを聞いて、私にはその言葉がとても胸に刺さりました。
と言うのも、私もそれが一番大事だと思っていたので。
レイクロックはマクドナルドを見出すまでに、様々な仕事のセールスを経験しましたが、52歳にして、遂に本当にやるべきことを見つけ、それ(マクドナルド)に情熱を傾け、世界でも有数の企業にしました。
52歳というのはかなりの遅咲きのように感じますが、それまでずっと諦めずに続けた執念があったからこそ、できたことだろうと思いますね。
直観力
また、レイクロックの直観力も際立っていたのかなと思いました。
ディック&マック兄弟が経営するマクドナルドの店舗を見て、その仕組みに感動したという点もそうですが、「マクドナルド」という名前にも魅力を感じていたようですね。
マクドナルドという名前の語呂というか、音の響き、人に与える印象などもレイクロックの「直観力」で、「いける」と思ったと映画の中で言っています。
多分、それまで色んな苦労を重ねてきたから、そういうことにも気づけたことだろうと思いますし、普通の人はお店の仕組みが凄いと思っても、そこから営業をかけて、行動を起こすようなことはしないですからね。
そういう面でも、マクドナルドを勝ち取ったのは、彼の執念と直観力の勝利とも言えるかもしれないですね。
自分の商売に他人を気安く入れてはいけない
上ではレイクロックの良い点を見てきましたが、個人的には、レイクロックのことを手放しに称賛はできないですね。
だって、レイクロックは、ディック&マック兄弟(マクドナルド兄弟)が経営するマクドナルドをある意味、強引に自分のものにしたようなものですからね。
ディック&マック兄弟の脇が甘かったと言えばそれまでですが、本当にやり手な人はそういう美味しいところを抜け目なく狙って来るんだなと観ていて思いました。
ある意味、ちょっと狡猾ですね。
書いていて思い出しましたが、マイクロソフトのビルゲイツも、確かスティーブ・ジョブズのマッキントッシュのシステムをパクったという疑惑がありますよね。
そういうこともあるので、自分の商売に何か秘訣やシークレットにしておきたいことがあるなら、そうそう簡単に他人に教えてはいけないということかもしれないですね。
ディック&マック兄弟はお店を大きくするビジョンがあったわけではなくて、小さくて品質の良いハンバーガーショップをやりたかったのに、レイクロックに仕組みごと持っていかれて、どんな気持ちだったのだろうと考えたりもします。
ただ、実際にはレイクロックがいなければ、マクドナルドという大企業は存在しなかったと考えると、それもまた運命だったとも言えるのかなとも思いますが。
その他の学び
その他、学んだことは、レイクロックが仕事に没頭し過ぎたのか、夫婦関係が既に破綻していたのか、前妻をないがしろにした点。
仕事を大きくしようと思うと、なかなか家庭との両立って難しいのかなと思いました。もしくは、やはり単に女性好きだったのか。レイクロックは3回結婚したようです。
それから、これは他の人のアイデアですが、マクドナルドをただのハンバーガーショップから不動産ビジネスという視点に持っていたことなども、凄いと思いました。
また、ビジネスのやり方が、やはりアメリカ的な開拓者(フロンティア)精神から来ているんだなとも感じました。
日本人にはあまりない発想ですね。その辺りが、今の日本の立ち位置とアメリカの立ち位置を決めているような気もしました。
まとめ
今回は、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」から学んだことをピックアップしてみました。
正直、思った以上にためになりました。
個人的には、自分が個人で商売をしているので、ディック&マック兄弟(マクドナルドの最初の店舗経営者)の肩を持ちつつ、レイクロックのやり方で学ぶべきところは学びたいなと思いました。
その中でも特に、商売には『執念』が大切なんだなと改めて思いました。
ちなみに、随分前に、「成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝」という本も読んだことがあって、その内容の被る点も多いですが、こちらも併せて読むと面白いと思います。