数字は雄弁だと言いますし、客観的な根拠を示すのには数字やデータは有用ですね。
ただ、あんまり意識することはないですが、数字が独り歩きすることもあるよなと思うこともあります。
提供された数字を鵜呑みにして、何も考えずに信用したり、崇めたりするのもどうなのかなと思います。
数字やデータを見抜く
数字の曖昧さを知る
例えば、商売で、年商1億円!とかうたっている会社があるとすると、実情を知らない人が聞いたら、さも儲かっているんだろうなと思いがちです。
でも、年商って売上高のことなんですよね。要は商品やサービスが売れた金額。
その中には、人件費や広告費、さまざまな経費は考慮されていません。
例えば、売上が1億円でも経費が9,500万円なら利益は500万円。
この金額がすごいかと言ったら、そうとも言えないですよね。
案外こういうトリックを使っている場面ってよく見かけます。
自分を実態よりも大きく見せる方法ですね。
そういうのは、虚栄心からなのか、客寄せのためなのかはわかりません。
数字に踊らされる人たち
数字に踊らされる人は実際多いですね。
例えば(実話に近いです)、婚活中の女性が年収が1000万円の安定した収入のある彼氏をゲットしたとします。
彼女は「やった~。高収入の彼氏をゲットした!」と喜びました。
彼氏の方も美人の彼女をゲットして喜んでいます。
そして交際から数ヶ月後、あまり相手のことを確かめることなく、めでたく結婚。
楽しい新婚生活が始まる予定でした。
でも、その結婚生活は長く続きませんでした。
なぜなら、女性の方は彼の年収をあてにして、仕事を辞め、家でゴロゴロしているだけ。。
旦那が家に帰っても料理や掃除も一切していません。。
料理や掃除もすべて旦那がする羽目に。。
そんな日々が半年間続いて、二人の溝は大きくなり、あえなく二人は離婚することになりました。
男は彼女の美貌に惚れ、女は彼の人格より年収という数字に惚れたんですね。
これも数字に踊らされた例ですね。
また、よく通販などで、残り10個とか限定感を出したりすることのよくありますが、ああいうのも、会社の倉庫を覗いたわけじゃないので実態はわからないですよね。
でも、あと少ししかないとなると、焦ってしまいますよね。
もうこれで在庫は終わりとか言っておきながら、次の週には在庫が復活していて、また同じものを宣伝していたり(笑)
それから、ダイエットに関しても同じようなことが言えます。
このサプリを飲んだら、体重100キロが88キロに!12キロも減量できましたとかたまに見かけます。
平均体重の3キロオーバーの人が1キロ痩せるのはそれなりに大変ですが、そもそも、サプリを飲まなくとも、少し食事制限をすれば、太り過ぎの人が痩せるのはそれほど難しいことではないと思われます。
数字を悪用する人たちに踊らされないためには
その情報を誰が出したのか、どういう意図で出したのかをしっかり考えることですね。
数字を見ると、「お~すごい。」となりがちですが、一番大事なのは、情報を出す側が誰で、どんな人なのかというのが大事なような気がします。
できれば、その人の人となりや倫理観まで知ると良いかもしれないです。
何も考えずに数字やデータを鵜吞みにするのは避けたいところです。
また、先述の年収と結婚の例のように、収入(数字)ばかりに目を奪われるのではなく、相手がどういう人で、二人でどういう生き方をしたいかを考えることですね。
そのためには相手を知る時間が必要だと思います。
まとめ
数字はとても便利ですが、場合によっては人を危うい方向へ導く可能性もあるのかなと感じます。
数字に踊らされないためには、実態をよく見るということですね。
本当に数字やデータっていろんな場面で利用されていますが、よくよく確認してみないと本当のところはわからないですよね。
よくSNSで何も裏を取ったり、確認もせずに情報が拡散されていたりする場面を見かけますが、そういうのを見るとゾッとします。
個人的には、数字を使うのにも倫理観が必要なんじゃないかと思っているところです。
数字を大げさに使っているのを見たら注意したほうが良さそうですね。