考え方

近道せずに得た経験は予想以上に大きいかも

人はどうしても、近道をしたがるものですね。

特に厳しい状況に身を置いてしまうと、その状況から逃れたいがために、近道を選択してしまうことが往々にしてあるように思います。

でも、そこで踏みとどまって、遠回りを選ぶと実はそれが近道だったということはよくあります。

ちょいビズ
個人的には近道よりも、遠回りしたことの方が、のちのちの経験として活きることが多いように感じます。今回は、『遠回りと近道』について考えてみようと思います。

遠回りが近道になる理由

試行錯誤が力になる

多くの人が「濡れ手で粟」のような簡単に稼げる道や、簡単な方法を探そうとしますが、そういうものはそうそう見つかるものではないです。

じゃあ、どうやって見つけるかというと、やはり試行錯誤しかないかなと思います。

「あーでもない、こうでもない」を毎日毎日飽きもせずに考え続けて、何年も経ってようやく光明が差すことがあります。

一日二日考えた程度では試行錯誤ではなくて、長い年月を掛けて試行錯誤して導いたものこそ力になると思います。

プロセスを大事にすると、次に同じようなことをやろうと思っても、また同じような結果を生み出すことができるようになるのかなと思います。

勉強することで自力がつく

勉強することは、早く成果が欲しい人にとっては、一見遠回りのように感じると思います。

時間もかかるし、成果が見えにくいし。何より勉強を続けるのは大変です。

でも、勉強の成果はすぐに表れなくても、徐々にジャブのように効いてくるように思います。

何というか、他の人には見えないものが見えるというか。そんな感じですね。

勉強している人にしか見えないことってあると思います。

例えば、魚に詳しい人にしか見えないことってあると思います。どこの池に生息していて・・・とか。

詳しい人には一瞬でわかることでも、一般人ではまったくわからないことってあると思います。

それが専門性というやつですね。

専門性だけでなく、幅広く勉強しておくことで、色んな角度から物事を眺めることが出来るというメリットもあると思います。

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特に、仕事をしながら勉強すれば圧倒的に力がつくのではないかと思います。仕事で疲れて家に帰ってまで勉強する人は少ないと思います。だからこそ、勉強する人は頭ひとつ抜けるんですね。

感謝の気持ちを持つことができる

遠回りすると、近道した人より苦労は多くなりますが、苦労した分、感謝の気持ちが強くなるのかなと思います。

感謝の気持ちを持つことが何故大切なのかと言うと、仮に、仕事などが順調にいっても、感謝の気持ちを持つことで、調子に乗らなくなるということがあります。

遠回りしたことで、色んな人に助けられたり、苦労したことで、そうそう簡単に調子に乗ることがなくなります。

大体、人って自分に甘いので、ちょっとうまくいくと自分の実力と思って調子に乗りがちです。日本や世界の歴史を見ても、国の為政者が調子に乗った時が一番危ないというのがわかります。

例えば、イギリスが産業革命で成功し、大英帝国を築いた陰に、ヴィクトリア女王の堅実な姿勢があったと言われています。ヴィクトリア女王が調子に乗るような人でなかったので、イギリスが世界で大きな力を手にした例です(大英帝国が良いかどうかは別として)。【『イギリスの歴史が2時間でわかる本』を参照】

反対に隋の煬帝は自分の欲望のために天下を駆り立てたので、人民が疲弊して国家が崩壊したと言われています。人は志を遂げてしまったら、どうしても傲慢になりがちなようですね。【『貞観政要』を参照】

ですので、私たちのような一般人も、調子に乗らず、『感謝の気持ち』を忘れないというのは、想像以上に大事なことだろうと思います。

近道してしまうと起こること

実力がつかない

近道をしてしまうと、力がつきにくいです。

例えば、私は趣味でテニスをするのですが、基本動作をないがしろにして、我流でやる人は全然伸びないようです。何年経っても同じことの繰り返し。がむしゃらさだけが取り柄になってしまいます。

仕事で言うと、基本的な知識や技術を身につけなければなかなか先に進むことができません。

基本が身についていないと、『伸び悩み』が起こり、なかなか実力がつかなくなってしまいます。

すると成功体験もないので、努力しようという気さえ失せてしまうようです。

場当たり的になる

近道する人は力がないので、その場しのぎ、場当たり的になることが増えます。

簡単にやれることや、やったことのあること、誰でもわかることしかできないので、重要な仕事が回ってきにくくなりがちです。

また、簡単に儲かるようなことしか考えなくなり、グレーゾーンでしか戦わなくなってしまいます。

そうなると、運気は下がる一方ですね。

プロセスがないので再現性がない

近道して得たものは簡単に手に入れたものなので、プロセスが存在しません。

努力、試行錯誤して得たものではないので、再現性がありません。

ですから、また同じようなことをしたいと思ってもできないので、また近道しかやり方がなくなってしまいます。

結局、同じことの繰り返しになってしまいます。

近道しないためには

基本に忠実になる

まずは、基本を忘れないことですね。

どんなことにも恐らく基本というものは存在すると思います。

まずは、基本を抑えてから応用に入るようにするといいと思います。

また人として大事なこと、「挨拶」、「嘘をつかない」、「人の嫌がることをしない」なども基本としておさえておきたいですね。

小さなことから始める

近道したくなったら、一歩踏みとどまって、まずは小さなことから始めるのも良いかなと思います。

すぐに成果を出そうと焦るから近道したくなるのかなと思います。

反対に何かがうまくいくには時間が掛かることを前提に、小さなことから一歩一歩着実にやるように考え方をシフトすると良いのかなと思います。

まとめ

近道せずに遠回りすると、自分の軸がしっかりしてくるので、ブレることがなくなってくるんじゃないかと思います。

そうなると、何をするにしても随分楽に物事を進められるようになるのかなと思います。

ちょいビズ
遠回りすると、いろんな経験が蓄積して力強い土台になるんじゃないかなと個人的には思います。

ちょいビズ

筆者紹介
☆CHOIBIZ(ちょいビズ)
40代 自営業歴 約20年
ほとんど会社に雇われずに、ゆるく楽しく(時に苦しく・・)、自活してきました。
そんな経験をもとに、会社や組織に依存せずに独立した生き方をしたい方向けに仕事の考え方や学び・勉強に関することなど、個人的に考えたことを中心に書いています。9割9分役に立たない情報と思いますが・・。
哲学・歴史・美術を中心に人生の学び直し中。
海外一人旅や海外移住(3年半)も経験。
趣味:テニス
※ちょいビズとは「ちょっとしたビジネス」という意味の自作造語です。

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