今回のテーマは『お店の開店と経費』についてです。
自分のお店を持ちたいと思ったことはありませんか?
私自身、個人で小売業(主にネット販売)を始めて10数年になるのですが、小さな店舗をオープンしました。
お店に関しては、地理的にも可能性を感じられたのでワクワクしてはいましたが、懸念材料もありました。
それは、『経費が予想以上にかかる』ことです。
お店を始めるにあたって一番に感じたことが、『結構お金が掛かるな~』ということです。
そこで、ここでは、私が実際に小さなお店を持って掛かった費用について書いてみたいと思います。
お店を始めるにあたって掛かった初期費用
前家賃
私の場合は8月入居でしたから、7月に8月分の1か月分の家賃を先に納めました。
だいたい、ひと月分の家賃を支払うのが一般的なようです。
仲介手数料
仲介手数料は仲介してくれた不動産屋さんに支払うものですが、私の場合は家賃の1か月分でした。だいたい、相場は0.5~1か月分のようです。
敷金・礼金
テナントを借りる際に敷金を3か月分の敷金を払いました。
礼金はありませんでした。
敷金は営業とは全く関係のないお金(お金を生まないお金)なので、『痛いお金』です。敷金は退去の際には部屋の状態が特段問題がなければ返ってくるお金ですが、お店をやめないと返らないお金なので、家賃が高いほど出ていくお金も大きくなります。
店舗を借りる際には、保証人が必要で今回はうちの嫁さんにお願いしました。
保証人は親や親族でも大丈夫のようですが、土地などの資産を持っているか、働いて安定収入がある人の方が好ましいようです。
賃貸物件保証料
入居者の家賃を保証する保証会社に支払うお金です。
もし、賃貸物件の家賃を滞納した場合、保証会社が家賃を立て替えて大家さんに支払うためのものです。
テナント総合保険の費用
対象は美容室や飲食店、小売業など様々な業種・業態のお店です。
これに入っていないと、借りている店舗が自分の過失で火事になった時や、水漏れの修理費用、商品が盗難にあった場合や、機材が盗まれた等あっても、自分で損害をかぶることになります。
私の場合は、不動産屋さんの紹介の保険屋さんを通して入りました。
年間17,000円でした。
インターネットでも探して入ることができます。
もしものために入っておいた方がいいですね。
エアコン購入と設置の費用
店舗ですので、エアコンも必要ですね。
うちのお店は14畳程度なので、14畳用のエアコンを購入しました。
少し大きめのエアコンなので電源が200Vでした。
8月入居で前月の7月にエアコンを注文したのですが、いろいろ大変でした。
エアコンの繁忙期だったので、家電量販店で購入しても取付は間に合うものの、金額が馬鹿に高い。取付費用込みで安くても15万円以上。
ネットの販売店で取付費用込みで8万円ほどの機種もありましたが、8月の入居までに取付ができない可能性があるようで、こちらも諦めました。
ネットでエアコンを買って、地元の電気屋さんに取付をお願いしようと思ったのですが、そもそもエアコンの納期がわからないので、購入を諦めました。
地元の電気屋さんのホームページを見ると中古のエアコンが売っていました。
家電だけは新品がいいと思っていましたが、8月のオープンに間に合わせるために、中古エアコンを購入・取付しました。
町の電気屋さんがメンテナンスしている商品なので、問題なく稼働しました。
費用はエアコン本体+設置費用=65,000円
什器の購入費用
テーブルや棚、照明、椅子、陳列台など色んなものが必要になります。
しゃれたものを準備しようと思うと、莫大なお金が掛かってしまいます。
私の場合は、ほとんど前のお店で使っていたものをそのまま使いますし、他に必要なものは、リサイクルショップで買ったり、ジモティーで探したりしました。
一台一台の金額は大した額ではなくても、「塵も積もれば山となる」で、この経費もジャブのように効いてきます。
できる限りあるもので済ませるようにしましょう。
看板のデザイン費と設置費用
これが業者に依頼すると案外『高い』です。
デザイン費から、設置費用などを含めると数十万円かかることもあるようです。
私は費用をそれほど掛けたくなかったですし、後から自分でいろいろと言葉を変更したかったので、ステカというカッティングマシーンを購入して、自分で看板を作ることにしました。
看板というより、店舗のドアのガラスに張り付けるシールです。
機械代とラベルシールで4万円程度ですが、自分で柔軟に変更できるのでいいです。
これも極力経費を抑えるため(出費を遅らせるたため)の手段です。
ただし、デザインを自分で考えたり、ガラスなどに自分で貼りつけたりしなければならないなど、結構な時間が掛かるのがデメリットです。
看板代に関しては、『小規模事業者持続化補助金』の対象にもなるので、審査に通り、補助が下りれば、費用が安く済むので、それも検討に入れてもいいかと思います。
小規模事業者持続化補助金については、商工会などで申請できます。
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看板の他に、営業していることがわかるように「のぼり旗」も必要ですね。
「のぼり旗」には「のぼり本体」と「ポール」と「台」が必要です。
看板に比べると安くて効果の上がるツールかもしれません。
パソコンなどの通信機器の費用
お店でもタブレットか、パソコンはおそらく必要かと思います。
私の場合はブログを書いたり、ネットに出品したりするので、パソコンは必要です。
その場合はインターネットプロバイダーの契約も必要になります。
最初はスマホのテザリングで済むかと思っていましたが、データ通信量を考えたら当然無理と分かったので、『どんなときもwifi』というモバイルwifiを契約しました。
フレッツ光など固定回線と契約すると、立ち合い工事が必要であったり、工事日まで待たなければならないというのがありますが、モバイルwifiならインターネットで申し込んで数日で届き、すぐに使えるようになるので便利です。
モバイルwifiを契約するなら、スマホのプランを下げるのも固定費を減らすひとつの手です。私は月3ギガのプランを1ギガプランに下げました。
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ホームページやブログの制作料金
お店を知ってもらうには、「ホームページ」や「ブログ」、「SNS」を用意した方が認知されるスピードも早まるはずです。
自分で作れる方はいいですが、作れない方は自分で作れるように学んでみるのもいいと思います。費用は安く済みますよ。
固定費
店舗運営をすると、固定費が発生します。
この固定費というコストをできるだけ減らすことが商売を継続させるためにとても重要なことです。
ここでは個人で事業するということに焦点を当てているので、人件費は固定費に入れていません。
1.家賃
毎月発生するのが家賃です。
人件費以外では、最も大きな費用になるかと思います。
事業では「固定費を減らせ」とよく言われます。
この費用はできるだけ下げるようにしないと、のちのち「こんなに毎月払いたくない・・・」と精神的に苦しくなる可能性もありますね。
私の場合は、田舎の古い店舗を借りたので、近隣の店舗より数万円安いので何とかやり繰りできますが、個人で稼いで払えると見込める程の家賃じゃないなら始めからやらない方がいいかもしれないですね。
2.電気代・水道代・ガス代
いわゆる、光熱費ですね。
おそらく光熱費では電気代が一番大きな出費でしょう。
店舗と言え、エアコンを減らして扇風機にしたり、通気性を良くして電気代を減らす工夫なども必要かもしれません。
3.インターネット通信費
ネットの通信費も固定費です。
どれくらいのデータ通信量を使うかを自分で考えて、より良いプランを選ぶのが肝心ですね。
パソコンを業務でほとんど使わない方なら、スマホで済ませるか、テザリング機能を使って上手に通信費を抑えるのも手だと思います。そうすると、固定費が変動費に変わります。
また、前出の通り、光回線ではなくて、モバイルWi-Fiを利用するのも手です。
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4.駐車場代
駐車場も固定費です。
路面店などなら、駐車場は必須ですね。
駐車場代が増えると、お客さんは増えるかもしれないですが、利益を圧迫するので、店舗を契約する前に、店舗にあらかじめ駐車場がどれくらい必要かを見ておくことも大切ですね。
まとめ
このように、小さなお店とは言え、店舗開業には、初期費用がかなり掛かります。
これだけのお金が掛かる
前家賃
仲介手数料
敷金・礼金
賃貸物件保証料
テナント総合保険の費用
エアコン購入と設置の費用
什器の購入費用
看板のデザイン費と設置費用
パソコンなどの通信機器の費用
上記以外にも業種・業態によってこれ以上の費用が掛かるかもしれません。
正直、資金の少ない弱小個人が見栄を張っても仕方がありません。
できるだけ無駄な費用は掛けないことが肝要です。
私も最初は店舗の什器や電化製品は新品で揃えようと思っていましたが、あまりに費用が掛かりすぎるので、大半を中古を買いました。
電化製品は中古だと不安な点も多いので、そんな時は保証を付けるなどすると良いですね。
商売の目的は『商品やサービスを売って利潤を上げること』であり、『格好つけること』ではないので、できるだけ出費は減らした方がいいです。(見栄を張る人も確かにいますが)。
実際にすぐに軌道に乗るかどうかもわからないですからね。
『小資本でやるには、お金がなくてもやれることを頭で考えること。』が大切ですね。
お店を始める時は、極力経費を少なくするように心がけて、少しずつ良くしていくようにしていくことがポイントですね。