今回のテーマは『雇われない生き方』についてです。
私自身も、何だかんだとフリーで仕事して15年くらいが経ちました。
本当に紆余曲折あった人生だなと感じています。
これまで何とか生きているのが不思議なくらいです。
雇われない働き方というのは、自由なイメージがありますが意外と大変です。
私は、若い頃はそんなにサバイバルできる精神力を持っていませんでした。
でも、厳しい環境にいると生存本能が働くのか、何とかしてやるという気持ちが働くようです。
『火事場のクソ力』というやつですね。
これまで何度も苦境を経験しましたが、仕事運がいいのか、そのたびに誰かが助けてくれたように思います。
今月は売上ヤバイと思っていても頑張っていると何とかなるものです。
しかもおかしなことに、普段はあんまり好きではない人、毛嫌いしている人のお陰で助かったことが何度もあります。
そういう経験をしているから、『嫌いな人』=『付き合わない』という構図は、私の中では成り立たなくなりました。
(まあそれでも合う合わないは多少ありますけどね)
好き嫌いなく色んな人と付き合うことが大事だと仕事から学びました。
誰がどこで助けてくれるかわからないものです。
私が雇われない生き方を選んだ理由
どうして私が雇われない生き方を選んだかというと、『社会の劇的な変化』が挙げられます。
私はいわゆる、団塊ジュニア世代です。
高校時代頃までは日本はバブル絶頂期でした。
高校の頃は、大学にさえ行けば、将来が約束されるとか馬鹿なことを考えていました。それで、何とか地元の大学に入学。
高度成長期の名残りやバブル思想という感じでしょうか。
親や周囲もそんな感じでした。
私の両親は、私に公務員をすすめていました。
そんな私は、実は、大学に入学することに目的も特になかったんです。
だから、大学に入ることで満足してしまいました。
でも、入学と同時にバブルが崩壊。卒業時には見事な就職難を経験。
この時が就職できない人が大量発生した時期です。
受験も同学年が多くて大変で、更に就職難。
「貧乏くじ世代」という言われ方もしています。
当然、私も大学を卒業したら普通にどこかの大手企業に入るのかなと思っていました。でも、バブル崩壊の煽りを受けてそのような求人は全くなし。
愕然としました。
まあ、私がアホだったから仕方がないのですけど・・。
日本企業・経済はまた立ち直るだろうと高をくくっていたら、それは失われた20年の始まりでした。 正直こんなに苦労するとは思いませんでした。
会社に頼らない生き方にシフトチェンジ
私自身としても、こういう状況だったから、『もう会社に頼る時代ではないのじゃないか?』と直感的に思いました。
学生時代に国際交流のボランティアを経験していたので、海外に目を向けることにしました。これからは国際化社会かなと思ったんです。
アルバイトでお金を貯めて、海外一人旅をしたり、3年半ほど海外(タイ)暮らしなども経験。
20代の半分はそのようにして過ごしました。
1990年代後半、当時からインターネットがこれから来るということを考えていました。私は文系卒だけど、ネットに関することと、語学だけはやっておこうと思い、実践していました。
語学を肌で学ぶため、外国人の友人を作ったり、更にはホームページやパソコンに詳しいドイツ人の家に入り浸ったりしていました。
あの時の体験はなかなか楽しく、また有意義な経験でした。
長くなりましたが、結局、私が『雇われない生き方』を選んだ理由は、
ポイント
- バブル崩壊で就職難で仕事に就くのが厳しかった。
- 社会に適合するメンタル弱かった。←これが大きな原因
- 就職難で、会社は生きもので、良い時と悪い時があることがわかった。
- 日本の社会は一度ドロップアウトすると復帰・再就職が難しい。
- 世界を見てきたので、色んな生き方があると分かった。
などが挙げられます。
結局、私は、最初は社会に適合することができなくて、現実から逃げていたんですが、結局逃げきれなくなり、『腹をくくって、自分で稼いで生きることを決めた』というのが正しいように思います。
まあ、言ってみれば、リアルしくじり先生ですね。
ただ、今後の世の中は、普通の人が普通に個人として働き、自分で稼ぐのが一般的になるのと思います。
雇われない生き方を考えている人へ
私もおそらくこのまま自営業として暮らす可能性が高いです。
たぶん、このページを訪れた方は、今後雇われない生き方を考えている方だと思います。
そんな人達へ僭越ながらアドバイスさせて頂きます。
生活するにはお金が大事
もう何と言ってもやっぱり収入・お金が大事。
独立しても苦しい生活をしないためにも、以下のことに気をつけてください。
ポイント
- 安定的に稼げる仕事をする。
- 利益率の高い仕事をする(あくせくしないため)。
- 国民年金では将来心もとない。それ以外の備えをしておく。
- あぶく銭を当てにしない。
- 簡単に儲かる仕事に手を染めない。
- 結婚を考えているなら安定的に稼げる方法を模索する。
- 日々勉強して、知識や経験を蓄えていく。
- 値段を下げ過ぎない。売上が少ない時は安請け合いになりがち。でも堪える。
今後日本は、失われた20年どころか、失われた30年へ向かう可能性もあります。
そんな中、確かにこれからは、会社に依存しないで、自分で稼ぐ力も必要になると思います。
そういう面ではフリーで稼げる人は強いと思います。
急に仕事を辞めて、完全に雇われない生き方をするには、確かにリスクが大きいです。
可能であれば、副業のような形でも良いので、月に数万円でも稼ぐ手段を作ることは大切だと思います。
仕事は人が運んでくる
人の縁を大事にすることも大切です。
私は特に積極的にはSNSを利用していませんが、リアルな人との付き合いは大事にしています。
個人的に営業はほとんどしていないけれども、いろんな話を持ってきて頂けるのはズバリ、誠実に人と向き合っているからだと思います。
営業しないでも、仕事が舞い込んでくるには、訳があります。
とにかく信頼されることですかね。
仕事はリスクヘッジしておく
こんな私にも売上が良い時があり、調子に乗っていた時期がありました。
しかし、そういう時期は長くは続かないものです。
翌年には売上が激減。税金は前年の売上に対して来るので、税金を払うのにアップアップしたことがありました。
なかなか厳しい経験でした。
売上減の予兆があったのですが、調子に乗っていたから、予兆を見逃してしまったんです。
皆さんもそうならないためにも、日頃から仕事に対してリスクを回避する仕組みを作っておくことが必要です。
- 生活に困らない程度の貯金をしておく。将来への備えをしておく。
- 調子が良くても生活レベルはそのままで。
- 仕事は一つに絞らず、複数持っておく。
- 税金のことや健康保険、医療費のことも考えておく。
- 売上が良くても調子に乗らない。怠けない。
- 普通の人が持たない特殊なスキルを持つと重宝がられる。
- イレギュラーなことに右往左往しない。柔軟に対応する。
- 利己的な考え方を捨てる。
- 人のやらない仕事はブルーオーシャン。
- 継続性が大切。
- 毎日掃除して気づきを増やす。
まとめ
『仕事とお金は切っても切れない』です。
また『仕事と人も切っても切れない』です。
モチベーションが『自由な仕事がしたい』や『雇われたくない』、『給料が少ないから』だけでも別にいいです。
でもそれだけでは、長く仕事を続けることは難しいです。
とにかく、仕事に対して誠実に前向きに取り組み信頼を得ること。
それがとても大切なことだと思います。
また、仕事は人を成長させてくれます。
そのためには、自分の仕事に理念を掲げて、それに邁進することが大切だと感じています。