長く商売をしてきて思うのが、結局、無料って最終的に高くつくことが多いよなということです。
だから、私は今はできるだけ商売で利用するサービスにはお金を支払うようにしています。
以前はお金があんまりなかったので、出来る限り廉価なものやサービスを選んできましたが(今でもそれは変わりないですが)、今はもっともっと使うものは吟味するようにしています。
やっぱり高いものにはそれなりの理由がある場合が多いように感じます。その対価に見合うだけのものがあるというか(まあ、ないものもありますが)。
私も商売をしているので、モノやサービスを作るのにどれくらいのコストが掛かるかはある程度推測することができるので、あまりにも安いモノやサービスには何か裏があるなと思って敬遠します。
例えばスマホのアプリにしても、無料のものでも高機能なものもありますが、運営者にそこまで責任がなかったり、途中でアプリ自体がなくなってしまうリスクなどもあります。
そういう理由もあって、無料のものをビジネスに使うのはちょっとリスクが高いなと感じます。
ちょっとした仕事やプライベートに使う程度なら良いですが。
グーグルやYouTubeなどに関しても、ビジネスの宣伝が無料でできるのは良いことだと思いますが、人気になるにはそれ相当の努力が必要ですし、継続が必要。
また、いつ順位がが下がるかもわからなかったり、ルールが変わるとそれに対応していかないといけないというジレンマに陥ります。
それに振り回されてばかりいたら、目に見えない人的コスト等が膨大に膨れ上がるばかりのように思います。
グーグルマイビジネス等にしても、無料で利用出来るメリットももちろんありますが、個人事業主や自営業のサービスにそんなにすぐに口コミが付くわけもなく、だからといって口コミを買収するようなステマ(ステルスマーケティング)みたいなことをやってしまっては、お客を裏切ることになり、最終的には信用の失墜につながりかねません。そしたらもっともっと高くつくことになります(もしステマをしたらですが)。
そういうことで、結局、個人的には、結論は適正なお金を、適切なモノやサービスに使うことがビジネスにとっては一番大事だということに行きつきます。
その方が、ビジネスのスピードも効率も上がる場合が多いように思います。
結局は『世の中カネ』かという結論に失望される方もおられると思いますが、ずっと私も考えた上で、何かのモノやサービスを提供してくれたことに感謝を表す方法で一番はどうしてもお金になるのかなと思います。お金を貰って嬉しくない人はそんなにいないと思います。
対価としてメロンを頂いて嬉しい人もいるかもしれないですが、メロンを一度に100個もらっても多分嬉しくないはずで、結局はどうしてもすぐに使えるお金が一番万人に喜ばれるものになりますね。資本主義経済下では。
ですから、特にビジネスにおいて無料のモノやサービスとの向き合い方というのはかなり深く考えてみないといけないことかなと感じているところです。
モノやサービスを利用する側が上手にその辺のバランスを取りながら使うことが大事なのかなと感じます。
昔『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』という本が出た頃にも結構議論があったと思いますが、以前より更に無料サービス(特にウェブ)が増えてきていますが、あの頃とそれほど状況も変わっていないようですし(サブスクなども増えましたが)、もう一度しっかり無料サービスに関しては考えた方がいいのかなと個人的には思っています。というのも、随分私も良いと思って飛びついて使った無料ツール達に疲弊させられた経験があるので、どのように向き合うかしっかり考えた方がいいのかなと思っています。
そうじゃないと、本当に無料は結局『高くつく』かもしれないです。
そればかりではなくて、結局は無料サービスに使われているだけの人になるかもしれないというリスクもはらんでいるのかなと思います。