今回のテーマは『クレジットカードは1枚にまとめる 個人事業主におすすめのカード』です。
最初から結論
事業用クレジットカードは1枚にまとめた方がいいですよ。なぜなら、ポイントの貯まり方が全然違いますし、確定申告も楽になりますから。
私自身、長いこと自営業をやっているのですが、『なんとなく仕事用』と『なんとなく個人用(プライベート用)』のクレジットカードを計5枚ほど持っていました。
「なんとなく」というくらいで、実は仕事でもプライベートでもごちゃ混ぜで使っていたというのが正しいです。
自営業を始めた頃に、還元率の高いクレジットカードを作ったのですが、数年もするとカード会社の還元率の改悪続きで、全然使えないカードになっていたのですが、面倒だったのでそのまま使い続けてしまいました。
正直これが滅茶苦茶もったいなかったです。すぐに還元率が高いカードに変更しておけばよかったです。後手後手になったことで、随分貯まっていたはずのポイントを損した気がします。
実は私も自営業を始める前に、しっかり銀行口座とクレジットカードを「事業用」と「個人用」とに分けてスタートさせていたんですよ。
でも、ある日を境にごちゃ混ぜになってしまいました。
何でそうなったかというと、ひとつの大きな理由は、収入が不安定だったから。
いざ事業用の銀行口座やクレジットカードを作っても、個人の銀行口座の残高が減ってきたら、おのずと事業用の口座からもお金を引き出さざるを得ないことも確かにあるんですよね。
そういうことを何度も繰り返すと、まあはっきり言って、事業用も個人用もなくなりますよね。
それだけ自営業の収支の管理というのは難しいというのも事実です。
というか、今でこそ私は安定して稼げるようになりましたが、自営業が安定的に毎月コンスタントに利益を上げ続けるのは正直難しいです。
当初の理想通りにいくかと言われると全然そんな感じじゃないというのが現実です。
また、経理の知識も乏しく、『事業主貸』とかいう勘定科目もよく知りませんでした。
ポイント
簿記の勘定科目の「事業主貸」というのは、事業用のお金を個人の費用として使うものに対する勘定科目です。
個人の生活費や個人で使用する洋服をクレジットカードで買ったり、個人の国民年金や健康保険料、所得税や住民税を払った場合などは「事業主貸」として扱うことが多いです。
私が使っているクレジットカード
私はいま、事業用のクレジットカードは「楽天カード」と「ETC用のクレジットカード」を使っています。
楽天カードは個人的には経費を結構使う自営業にとって、最強のクレジットカードと思います。
なぜ楽天カードがいいのか?の理由は下の方に書いています。
本当はETCのクレジットカードもまとめたいところですが、楽天カードはETCカードの年会費が掛かるので、高速道路料金を支払う時だけのクレジットカードを作りました。
前置きが非常に長くなりましたが、このページでは、「クレジットカードを1枚にまとめた方が絶対お得な理由」と、実際に「事業用と個人用の銀行口座とクレジットカードを分けるポイント」を紹介したいと思います。
個人事業主がクレジットカードはまとめた方がお得な理由
クレジットカードをまとめることでポイントが使いやすくなる
クレジットカードで貯めたポイントやマイルって地味にありがたいんです。
この恩恵には絶対に預かった方が良いです。ポイントは普段から意識して貯めていると、一年も経てば、案外いい商品が貰えたり、商品券に交換できたりします。
私が使っている楽天カードの場合は、楽天市場での買い物で一気にポイントを稼ぐことができます。
自営業をやっていると、細かい出費から大きな出費までいろんな出費があります。人によっては数百万円単位以上の出費がある人もおられるのではないかと思います。
そんな出費をクレジットカードで払えば、ポイントがかなり貯まります。
クレジットカードの枚数が多いとポイントが分散される
昔の私のように5枚もクレジットカードを持っていると、ポイントやマイルが分散されて貯まらないばかりか、それぞれのクレジットカード会社のウェブサイトにログインしてポイント交換しないといけないので正直面倒です。
私自身、確認するのが面倒で放置していたら、ポイントが失効してしまったということもありました。
お金の流れがすっきりシンプルになる
クレジットカードを1枚にまとめた方が良い2番めの理由は、『お金の流れがすっきりする』からです。
クレジットカードを複数持っていて、あちこちから使うと、どこからいつお金が落ちたというようなことがわかりにくくなってしまいます。
クレジットカードは少ないに越したことはないと思います。
できるだけカードはまとめてスリムにした方がキャッシュフロー(お金の流れ)を把握するのにも良いです。
また事業用の他に、個人(プライベート)で使うカードも別に持つと更にシンプルになり、個人用は個人用としてポイントが貯まるのでいいと思いますよ。
無駄な年会費を節約できる
年会費がかかるクレジットカードを複数枚持っている方は注意が必要です。
クレジットカードの『年会費』が数千円程度なら大したことないように感じます。
でも、ほとんど使っていないポイントが大して貯まらないクレジットカードに年会費を払うのはバカバカしいです。
実際に私が以前そうでした・・。何年間も年会費を払い続けたという経緯があります。
そんな無駄なお金は実は個人事業主の経営にもジャブのように効いてきます。
無駄なお金はできるだけ削減した方が絶対に良いです。
お金は出るのは早いですが、稼ぐのは簡単ではありません。
一円でも無駄使いしないことも大事なことですね。
むしろクレジットカードをまとめてポイントを貯めることに専念した方がいいです。
確定申告もスッキリ楽になる
クレジットカードを1枚にまとめた方がいい理由の3つめは、確定申告が楽になるからです。
複数枚のクレジットカードを持っていても、毎日帳簿をつけている方ならそんなに面倒でもないかもしれないです。
でも、多くの個人事業主の方は毎日帳簿をつけるというわけにはいかないと思います。
複数のクレジットカードがあると、あのカードを引っ張ってきて、また別のカードを持ってきてと、確定申告もなかなか大変な作業になります。
今でこそ、オンラインで確定申告できるfreeeやマネーフォワードクラウド会計のようなクラウド会計ソフトがクレジットカードの支払い情報を自動で入力してくれますが、それでも、個人で支払ったものは目視で外さなくてはなりません。
ですから、最初からクレジットカードは1枚にまとめて、事業用として使うことが断然会計の面でも楽になります。
事業用と個人用の銀行口座とクレジットカードを分けるポイント
今回の話で、正直これが一番大事なところです。
冷静に考えるとむちゃくちゃ単純な話なんですけど、私みたいに長いこと自営業をやっていると、事業用と個人用の口座やクレジットカードのお金の出し入れがごちゃ混ぜになりがちです。
ですからまずは、事業用のお金と個人用のお金をしっかり分けて銀行口座に入れておくことが肝心です。
私のように低資本で事業を始めた人は、スタート時点のお金が少なくて、そもそも生活費の捻出も厳しい場合もありますが、できれば、きちんと「事業用口座」と「個人用口座」を分けてスタートした方がいいです。
もちろん、事業用口座では事業用クレジットカードを利用し、個人用口座では個人用クレジットカードを使うという風にします。
資金を分けてスタートしなくても、仕事はできますが、あとから確定申告の際などに面倒になりますし、経理が複雑になるので、できればやっておいた方がいいです。
ポイント
最終的に、事業資金と個人のお金を分けていないと、個人の口座にお金が貯まらなくなる恐れがありますし、これからますますキャッシュレス社会になることを考えれば、きちんと事業と個人を分けて管理して、上手にポイントやマイルを貯めていく方がお得かなと思います。
個人事業主のクレジットカードはこれ一択
楽天カードが一押し その理由とは?
楽天カードは実際に私もガシガシ使っています。
クレジットカードの選択としては、ごく普通のように思いますが、個人事業主を10年以上続けてきて、経費を結構使う人ならこのカードで間違いないと思っています。
なぜなら、楽天市場の買い物で得られるポイントが尋常ではないから。
大手通販会社と言えば、Amazon(アマゾン)vs 楽天 の構図を思い浮かべる方も多いと思います。どちらも品ぞろえ豊富です。
こんな私ですが、実はこれまで完全なる『アマゾン購入派』でした。
何を買うにもまず、アマゾンのサイトを見て、アマゾンで買う。
そんな感じでした。
逆に、楽天で買うことは年に数点程度でした。
だって、楽天のサイトに比べて、アマゾンのサイトの方が導線がすっきりして、欲しいものがすぐに見つかると思っていましたし、実際にそうだと思います。
反対に、楽天はサイトがごちゃごちゃして、探しにくいし、ページはやたらと長いし、知らない間に楽天のメールマガジンに登録されていたりと、正直めんどくさい!と思っていました。
それに楽天はいつ商品を発送されるか読みにくいというのもあります。
でも・・・。そんな楽天には『ポイント』という魔力があります。
これまでポイントが貯まりやすいという事実を無視してきて私は損をしたと正直思います。
事業をしていると何だかんだと備品やらいろなものをインターネットで購入します。
私もこれまで本当に頻繁にAmazonでいろんなものを買ってきました。
しかし、アマゾンは商品を購入してもほとんどの商品にポイントはつきません。
反対に、楽天で購入すると少なくとも100円に1ポイント付きます。
それだけではなくて、0と5のつく日に楽天のクレジットカードで決済した場合、ポイントが5倍になります。(2019年7月現在)
また、頻繁にポイントが何倍にもなるキャンペーンがありますし、お店が独自にポイントを付与していることも多いです。
特にポイント5倍デーに合わせて、仕事用の備品類をまとめ買いすれば、ポイントが一気に貯まります。
実際に、先日、40000円ほどするステカというシールを作る機械を楽天カード支払いで購入したのですが、その時のポイントが2,000ポイント。
この商品をアマゾンで購入した場合は、400ポイント(楽天カードで購入の場合)です。
小さいようですが、仕事で購入する備品ってかなり多いですし、額も大きい場合が多いです。
そして知らない間に、ポイントがどんどん貯まっていきます。
使う金額によりますが、個人事業で備品を沢山買う人なら、年間数万ポイントほど貯まる人も少なくないのではないでしょうか。
これって結構大きいですよね?
数万ポイントあれば、いろんな欲しいものが買えます。
私も今頃気が付いて失敗したな~と思います。
楽天ページのごちゃごちゃページは慣れれば済むことですし、メールマガジンがうざい場合は、配信停止にすればいいし、欲しい商品は時間に余裕をもって買えば、配送日の心配もありません。
反対に、アマゾンで買うものは急ぎのものか、書籍・キンドル本と割り切っておけば良いのかなと思います。
もちろん、アマゾンで購入する商品を楽天カードで支払っても問題はありません。その場合は100円につき1ポイントです。
楽天カードについて
楽天カードは『年会費無料』です。
ETCカード付帯する場合は、楽天ゴールドカードで年会費 2,160円、楽天プレミアムカードは年会費 10,800円です(2019年7月現在)。
もし、楽天のETCカード付帯カードをご希望の場合は、楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードを選ぶしかありません。
年会費が案外高額なので、他のカードにされる方が良いかもしれません。
楽天カードを事業の備品や支払い用に回して、別のもう一枚をETC用にするというのも良いと思います。
私もETC付帯のクレジットカードを別に1枚所有しています。高速道路を使うことが多いので、どうしてもこれだけは避けられません。
高速道路の利用の多い方は楽天カード+もう1枚のETC付帯クレジットカード(年会費無料がベスト)という感じが良いと思います。
楽天カードにはRポイント機能もついています
楽天カードはポイントカード機能もついていて(カードの表面にRポイントという印があります)、提携先のお店で提示すればポイントがつきます。
カードを提示するときは、クレジットカード払いと間違えられないように、『ポイントカードです』と言うといいです。
有名なところでは、マクドナルド、ミスタードーナツ、すき屋、不二家などの飲食店をはじめ、多種多様のお店でポイントが付きます。加盟店もどんどん増えているので、楽天のサイトでポイントを貯めるだけではなくて、普段使うリアルのお店でもポイントが貯まるのが嬉しいです。
実店舗でポイントが貯まるのも案外大きいですよ。
まとめ
自営業用のクレジットカードを1枚にまとめることは、以下のようなメリットがあるとわかりました。
- クレジットカードをまとめることでポイントが使いやすくなる
- お金の流れがすっきりシンプルになる
- 無駄な年会費を節約できる
- 確定申告もスッキリ楽になる
- 個人的には事業用クレジットカードは楽天カードがおすすめです。