今回のテーマは『自営業が「お客が来る」ホームページを自分で作る手順』です。
こんな人が対象です
- 飲食店(ラーメン屋・カフェ・居酒屋・パン屋・弁当屋・たこ焼き屋など)
- 小売店(洋服屋・雑貨屋・八百屋・アンティークショップなど)
- 仕業(弁護士・会計士・税理士・建築士など)
- 技術職(理髪店・美容室・エステ・料理人・整骨院・整体院・大工・造園業・電気屋・イラストレーターなど)
- 知識(講師・カウンセラー・保険業・開業医・教室など)
- 第一次産業(農業・漁業・林業・酪農など)
その他、すべての自営業の方。ぶっちゃけ全員です(笑)
正直なところ、いまどき飲食店なら「食べログ」もありますし、実店舗を持った人なら、「グーグルマイビジネス」などを使えばホームページを持たなくても、商売に支障がない場合も多いと思います。
でもホームページがあった方がいい場合もまだまだありますよね。
店舗や事務所を持っていない人でもホームページで営業ができる時代ですし、先述の「食べログ」や「グーグルマイビジネス」など大手の集客サービスに過度に依存したくない人もいるでしょう。
私も評価主義の口コミ情報が嫌いなので、その手のサービスは利用していないです。
そんなわけで、まだまだホームページを作る価値はあると思うし、私もホームページを持っているお陰で食べていけているというのも実際にあります。
そんな自営業が効果的なホームページを作るにはある程度のコツがいります。
自営業がホームページで成果を上げるためのシンプルな方法
ホームページの作り方を指南しているブログ覗いてみると、すごく細かいことまで書かれているんですけど、細かすぎて忙しい自営業にはそこまでできないよということが多くないですか?
私もそうなんですけど、自営業って、個人事業主か数名の従業員が働いているくらいの小さなところがほとんどで、資金も人材不足している場合が多いと思います。
このページでは製作費合わせて年間のランニングコストが2万円でできるホームページの作り方をお知らせします。安しぃ。。
当面の目標は、『ホームページのカタチを作る』ことを始めるのがいいのではないかと思います。
まあ言ってみれば体裁を整えるという感じです。
忙しい自営業ですから、そこまでホームページの作成に時間は掛けられないはずですし、めちゃめちゃカッコいいページなんて正直いらないですよ。
まずシンプルに、大事なところだけおさえておきましょう。
ホームページに基本情報を載せる
以下がこのページで最も大事な点です。
基本情報を載せる
- 名前(屋号+事業名+地域)・・・ホームページのタイトル(重要)
- 取り扱い商品・メニュー
- 電話番号・連絡先
- アクセス(地図)
- 営業時間・休日
正直、自営業のホームページに必要なのは、たったこれだけ!
「基本情報」を載せましょう。
サラっと言いましたが、これめちゃくちゃ大事ですので、何度もできているかどうか確認してください。
これが出来ていないと次のステップに行けないので、まず必ず記載しておきましょう。
とりあえず、これだけの情報があればホームページの体裁は整います。
タイトル(店舗名・事務所名)を記載する
事業名は大体「屋号」のことが多いとは思います。
でも、絶対にタイトルは屋号そのままである必要もありません。
例えば、あなたは「ラッキー」という床屋さんを福岡の博多でやっているとします。
ホームページのタイトルに「ラッキー」しか記載しなかったら、誰も何をやっているお店なのかわかりませんし、どこのお店かもわかりません。
また、ラッキーというお店が全国に複数ある場合、検索でほぼ間違いなく見つけてもらうことは不可能になります。
なので、ホームページのタイトルには、事業名と屋号、それに地域名を入れた方がいいです。
特に商圏が限られている事業の場合は特に地域名は必ず入れた方がいいですね。
ですので、上の例でいくと、「床屋のラッキー 博多店」とするといいと思います。
こうすると、博多で床屋を探している人がお店を見つけられる可能性が高くなります。この場合、床屋でなくても、理容でもいいと思います。
ただ、「美容室 床屋 理容 ラッキー」のようにあまり言葉を詰め込みすぎるとキーワードが分散されてグーグルの検索においてはマイナスポイントになります。
シンプルに「床屋のラッキー 博多店」ぐらいがベストだろうと思います。
ポイント
ホームページのタイトルは「屋号+事業名 もしくは屋号+事業名+地域名」にする。
もちろん例外もありますが、基本的には、自分がアピールしたい事業名を入れておく方が、商売につながりやすくなります。
取り扱い商品やサービスを記載する
取り扱い商品やサービスは必ず掲載しましょう。
以下は私の知り合いの床屋さんにホームページを作ってあげた時の商品メニューです。一部改変しましたが以下のようにページにサービスメニューを載せました。
メニュー
- 調髪(洗髪つき) 3400円
- アイロン 1800円
- 丸刈 2600円
- 顔剃・洗髪 2100円
- スカルカット 3000円
- 顔剃(男子) 1600円
- 眉毛カット 1500円
- 洗髪セット 1500円
お客さんはメニューと料金があることで安心しますし、財布と相談して行くかどうか判断するはずです。
また、グーグル検索でも「地域名」+「眉毛カット」などでヒットするので眉毛カットに来る人が増えたそうです。
お客さんは意外なところを見てやってくることも実際にあります。
特に、地域で他のお店で取り扱いがない商品を自分のお店や事務所が扱っている場合、ほぼ間違いなく問い合わせが入ります。
これは私も経験済みですので、皆さんもそのあたりも気を付けてやってみてください。
取り扱い商品のページは1ページで分かりやすく収めるといいと思います。
ポイント
取り扱い商品とサービスはできるだけ詳しく料金付きで掲載する。
電話番号・連絡先を明記する
当然ですが、電話番号と連絡先は明記しておいた方がいいです。
今はスマホで検索してくる人が多いので、電話番号はタップしてすぐに繋がるようにしておいた方がいいです。
また、お客さんの中には電話でやりとりしたくない人もいるので、メールフォームやLINEなどで連絡が取れるようにした方がいいですね
私のお店の場合は、海外からメールで問い合わせしてきた方もおられました。
ポイント
- 電話番号はタップしてスマホから直接発信できるようにしましょう。
- メールやLINEでの問い合わせにも対応する。
営業時間・休日
営業時間と店休日も明記した方がいいです。
個人事業主の場合は一人で動くので、なかなかお店や事務所にいられない場合も多いと思います。そんな時は「不定休」としておくといいですね。
私も実際に「不定休」にしています。
うちの場合、来店のモチベーションの高い人は必ず電話しているかどうか確認してきてくれます。
ただ、基本的な営業時間は記載しておいた方がお客さんには親切ですし、その時間に合わせてお客さんもやってくるので、せっかくのお客さんを逃すことも少なくなります。
また、私の場合は、ツイッターで営業時間や店休日を知らせていて、それをホームページでも表示できるようにしているので、興味のある人はそれを見て確認しているようです。
ポイント
- 営業日と店休日を記載する
- ツイッターで営業日や店休日を知らせるのもいい
アクセス(地図)
お店の住所と地図も当然必要です。
大抵の人はスマホで検索して、アクセスを確認し、そのまま住所を見てお店や事務所に来るので、グーグルマップは必ずつけておいた方がいいです。
それから、周囲の目印になる建物の写真を載せておくと親切です。
私の場合は、周囲のお店の他に、交差点からの写真、お店の外観、〇〇市から車で10分など距離の詳細を記入しています。
そうすることで、お客さんも時間の予定を立てやすくなります。
ポイント
- 郵便番号と住所を記載する
- グーグルマップを埋め込む
- 周辺の写真や外観の写真を載せる
ホームページを立ち上げるために準備するもの
ここからはまだホームページを持っていない人のために、ホームページを作る際に準備するものと、制作の手順について書きました。
ホームページに必ず必要なもの
準備するもの
- レンタルサーバー(ここではエックスサーバー)
- ドメイン名(URL:https://〇〇.com)
- 費用(年間約2万円)
- WordPress(ワードプレス)
レンタルサーバー
ホームページの文字や画像の情報などをウェブ上(インターネット上)に表示するには、その情報を載せる「器(うつわ)」がいります。
簡単に言うと、その「器」がウェブサーバー(レンタルサーバー)です。
ウェブサーバーを提供している会社は日本でも沢山ありますが、有名でかつ安定していると私が思うサーバーが「エックスサーバー」です。
私も何年も利用させて頂いていますが、コントロールパネル(管理画面)もシンプルで使いやすいですし、これまでトラブルをほとんど経験していないです。
ほとんどと言うか、トラブルは今まで皆無です。
このブログではエックスサーバーを使ったホームページの立ち上げ方を紹介しています。
ドメイン名
ドメイン名というのは、よくURLと言われるものです。
https://〇〇.com というようなものを見られたことのある方もおられると思います。
このドメイン名というのは、ホームページの住所みたいなもので、ホームページを立ち上げる際は必ず必要なものです。
例えば、あなたが「カットハウス博多」という床屋さんを経営しているなら、ドメイン名は、「http://cuthouse-hakata.com」のような名前を選ぶことができます。
できるだけ、事業名を選ぶ方がお客さんにとってもわかりやすいかと思います。
費用(年間約2万円)
ホームページを立ち上げるのにかかる費用は、およそ2万円ほどです。
エックスサーバーの場合、初期費用が3,000円掛かります。
2年契約以上の方が安くなりますが、まだこれからホームページを立ち上げるという人は1年契約でいいと思います。
WordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)というのはホームページ作るために必要なシステムです。CMS(コンテンツマネジメントシステム)と言います。
そんな風に聞くと何かめんどくさそう・・と思いますよね・・・。
でも全然面倒じゃないんでです。
昔なら、ある程度知識がないとホームページを作ったり更新したりできませんでした。
でも、このWordPressは、パソコンに詳しくない人でも比較的簡単にホームページを更新できるようになったんです。
しかも、WordPressのことで何か壁にぶつかっても、WordPressを使用している人が世界中に沢山いるので、インターネットで検索すれば問題もすぐに解決する場合が多いです。
もちろん日本語の情報も充実しています。
で、何でそんなにWordPressがいいの?
自営業の場合、ホームページを作ったら作りっぱなしということが多いと思います。でもそれでは正直お客さんは来にくいです。
でもブログを書くことで、どうしようかな~と思っていた「見込み客」の背中を押せるようになります。
ホームページを立ち上げる具体的な工程
工程
- レンタルサーバーの契約
- ドメイン名を選ぶ
- WordPress(ワードプレス)をインストール
- 基本情報を載せる
レンタルサーバーの契約
一番最初に必要なのがレンタルサーバーの契約です。
先に書いたようにレンタルサーバーはエックスサーバーがおすすめです。
エックスサーバーには、X10、X20、X30というようにニーズに合わせたプランがありますが、最初は一番下のプランである「X10プラン」でいいと思います。
というか私は、ずっと「X10プラン」を利用しています。
小規模なホームページやブログを運営するだけなら、年間の固定費の安い「X10プラン」で十分だと思います。
「X10プラン」でもセキュリティ強化に大切な独自SSLは標準装備していますし、ホームページを複数運営することも可能です。
ドメイン名を選ぶ
エックスサーバーを契約したら、今度はエックスサーバーでドメイン名を選びます。
先述したようにドメイン名は事業名がわかるようにシンプルにしましょう。
短くてシンプルな方がいいですが、好きなドメインが空いてない場合は、長くても問題はないです。
WordPress(ワードプレス)をインストール
WordPress(ワードプレス)というのは、簡単に言うと、ホームページやブログを動かすシステムです。
今は多くの会社や個人がこのWordPressを使ってホームページやブログを構築しています。
もしこれからホームページを作ろうと思っている方はWordPressを利用することをおすすめします。このブログもWordPressを使って書いています。
WordPressをインストールすれば、インターネットが繋がっているところならどこでも「管理画面」から記事を書いたり変更したりできるので、とても便利です。
エックスサーバーでWordPressをインストールする手順
エックスサーバー でWordPressをインストールするのは非常に簡単です。
エックスサーバーを契約するとコントロールパネルという専用ページに入ることができます。
エックスサーバーの契約の時に取得した「サーバーID」と「サーバーパネルパスワード」でサーバーパネルにログインします。
- WordPress簡単インストールを押す
- ドメイン選択画面→選択する
- WordPressインストール
- 必要事項を記入してインストール
WordPressの操作方法や構築方法までは紙面の都合上このブログでは書けません。初心者の方は以下の本などを参考にしてください。
WordPressをインストールできたら、上に書いたように基本情報をきちんと載せることをまず第一に考えてください。
まとめ
自営業が実際に自分でホームページを作って運営するために大事な基本的なことを書いてきました。
「基本情報」を記載することは、まさしく「基本中の基本」です。
上記のことをしっかりできていれば、いざ集客しようとした時でも右往左往する必要がなくなります。
ホームページには基本情報だけは必ず明記しておきましょう。
正直、これさえできていれば、もうホームページを作ってアップして大丈夫な状態です。
この「基本情報」を完成させたら、ひとまずウェブ上にアップして少しずつ情報を増やしていくようにすれば、少しずつ興味のある人が集まってくるようになります。
また、このページの下の方で書いたように、ホームページを作るなら、断然WordPressで作ることをおすすめします。
何よりホームページの管理が楽になりますし、ブログを書くのもとても簡単なので初めての人でも使いやすく、業務の効率もアップします。
思い立ったが吉日。まずはレンタルサーバーを準備してスタートしてみましょう。