サラリーマンで副業したいという人と話したり、何やってるかわからない自営業の人と話したりすると、必ずと言っていいほど出てくるのが「何か儲かることないですかねー」という言葉。
私の返事は一刀両断「ない」です。
はい。さよなら。またね~。
簡単にぽっと浮かんだアイデアとか、ネットでちょこっと調べたことなんかで稼げるほど世の中甘くないです。
はっきり言ってそのような儲け話は恐ろしく沢山ありますが、それが成就したという話は聞いたことがありません。
何も行動を起こさないか、騙されるか、損してフェイドアウトというパターンがほとんどではないでしょうか?
ムリムリやめとけ。」
こんな会話は多分日本で毎年1億回ぐらい交わされている会話ではないでしょうか。
世界中では多分、毎年100億回ぐらい交わされているはずです。
本当に何度同じ話をしても、「おいしい話」に飛びつく人っていますよね。
何でそういう思考回路になるのかというと、『楽して稼ぎたい』という甘っちょろい考え方が根底にあるから。その一点に尽きます。
自分で考えるんじゃなくて、「儲かりそう」という希望的観測だけで飛びつくんです。
特に自分で稼いだことのない人や会社員がこういう考えの人がめちゃめちゃ多いです。
仕事の大事な過程(プロセス)を吹っ飛ばして、いきなり皮算用だけを始める。濡れ手で粟なことしか考えてない。
金を出せば解決できると思ってる。人によっては金も出さない人もいます。
たぶん、ほとんどの日本の会社の場合は営業だけとか、事務だけとかいう感じの分業なのでその一部の業務しかやらなくていいからそんな感じの考え方になるんだろうなと推測してます。
「副業で月に10万稼ぎたい。でも土日は遊びたい。」
そりゃ無理ですよ。。
もし本気で稼ぎたいなら、とにかく動くしかないです。
動くというのは調査するだけじゃなくて、実際にやってみるということ。
結構いるのが、調査だけしてやった気になる人。
実際にやってみないとうまくいくかどうかもわからないのに、なかなか動かないんですよね。
やる人は、何も言われずにガンガン先に進みますよ。
ちなみに、私が独立する直前の20代後半から30代前半は、派遣社員として働きながら(時間に融通がきくから)、夜中に本業にしようと思っていた仕事を夜中の3時ぐらいまでやっていました。
働き過ぎて寝なかったので、体壊してぶっ倒れました。
まあ、それでも何とか独立して今がありますけどね。
あれから自営業歴は15年ぐらいになりました。
まあそこまでやらなくてもいいですけど、それくらいの覚悟を持ってやりましょうよってことです。仕事なんですから。
稼ぎたいと思ってこのページにきた人にはいきなりガツンと現実というパンチをお見舞いしましたが、まあ現実はそう甘くないということはお分かりいただけたと思います。
せっかくなので、どんな人が(個人レベルで)継続的にひっそり稼いでいるのかを書いてみますね。
長期的にひっそり稼いでいる人はどんな人か?
めんどくさいことを続けられる人
人が面倒だと感じることを率先してやる人はひっそりと稼いでいます。
稼げない人は基本、めんどくさいことをやらない人。
大抵稼ぎたいと相談に来る人はこのタイプです。
自らの手は汚したくないタイプ。
自分をエリートかなんかと勘違いしているんですかね?
例えば、ほとんどの人は重い荷物を運びたがらないですよね。
それを率先して運ぶ人は単純に言えば稼げます。
一人勝ちです。
だって誰もやりたがらないんですから。
めんどくさい仕事はやりたがる人がいないから競合が出にくい。
逆に誰でも儲かると思われる仕事は、最初に始めた人は滅茶苦茶儲かるけど、だんだん儲かることが知られてきて、だんだん競合が増えて儲からなくなる。
でも、面倒な仕事は誰もやりたがらないから、いつまでも儲かる。
ほとんどの人は、最初から「めんどくさいからやめた」で終わり。
めんどくさいことをやる人は必然的に儲かるんですよね。
それに、本当はめんどくさい仕事って効率化すれば「めんどくさくなくなる」んですけど、みんなそこに行く前に止めてしまうから儲からないんですよ。
人ができないこと・人がやらないことをやっている人
人ができないことや、やらないことをやっている人はひっそりと儲かっている可能性が高いです。
プロスポーツ選手などはその典型ですが、普通の人はそんな才能がないので、そこを目指しても無理。
でも、少しだけ視点をずらして、普通のやり方とは少しやり方を変えるだけで、実は「人がやれないこと・やらないこと」は案外簡単にできてしまいます。
視点をずらすというのはやり方は100万通りぐらいあるのですが、簡単な例を挙げれば、介護用品を販売するお店なら、販売からレンタルもしくはシェアにシフトするだけでも事業がストックビジネスになります。
または、日本は高齢化社会で介護の分野では世界の最先端を行っているので、世界にその情報を発信したり、海外に売り出せば、他に競合他社がいなければ儲かりやすくなります。これはあくまでも例ですが。
でも、「人がやらないこと」をしたからと言って必ず儲かるかというと、そうじゃなくて、ちゃんとそれを商品やサービスにつなげることができて、かつ、それを買う人が存在しなくちゃ意味がないですね。
ですから、やる前にそのやり方でお金が取れるかもきちんと調べておく必要はありますね。
正しい方法で場数を踏んだ人
個人的には場数を踏むことはとても大事かなと思います。
場数を踏むと、今まで見えなかったことが見えるようになりますからね。
人によっては、目先のお金のことしか考えていないで、とりあえず売れればいいとか、お金になれば何でもしていいと勘違いしている人がいます。
そういう人は儲かることに飛びついてばかりなので、肝心な知識とか経験がまとまった状態(体系的な形)で蓄積されず、いつもお金を追いかけ続けなければいけない状態に追い込まれます。
いつも目先のお金を追ってばかりだから、進歩がないんですよね。いつまでも実力がつかない。
その人は長い人生で何度も同じことを繰り返しているんですね。
気づいていないんです。
進歩が全くないんですよね。
何で進歩がないかというと、素直じゃないから。
自分が一番とか、100%正しいと思っている人は他人の意見を素直に聞けないから、せっかくのいいアイデアや情報をスルーしてしまい、耳に優しい情報しか入れないようになるんですね。
結局都合のいい人しか周囲にいなくなるということです。
つまりは、お金で動く人しかいなくなるということです。
そうすると、間違っていても、人を騙したり、せこくて安易な方向にしか進めなくなる。
そういう人にはそういう低レベルの人しか集まらなくなり、結局可能性がそこで閉ざされてしまうんです。
「正しい方法で場数を踏む」というのは、人を騙したり、安易なショートカットをせずに、きちんと現実と向き合いながら前に進むということです。
常に基本に忠実でいるということですね。
そうすると、ショートカットばかりしている人に比べてて、時間は滅茶苦茶かかりますが、いつか日の目を見る時が来るはずですし、どっしりとして右往左往しない商売ができるはずです。
最後まで諦めない人
最後まであきらめずに食らいつく人は最終的にはひっそりと儲かっている可能性があります。
最初はやる気や勢いがあっても、途中で苦しいことや壁が立ちふさがると諦めるのが早い人が大半なので、長く続けられるだけで才能です。
本当に諦めの早い人は、儲からないととか、辛いと思った瞬間に逃げ出すんですよね。
キツイ時は休んでもいいので、とにかく長く続けることも大事なことですね。
お客さんがどこにいるか知っている人
お客さんがどこにいるか知っているかも、実はとても大事。
私の知っているツワモノはやはりお客さんのありかを自分でしっかり開拓しています。
いくらめちゃめちゃいい商品やサービスを持っていても、買ってくれる人や使ってくれる人にリーチできなければ、文字通り「宝の持ち腐れ」というものです。
私も商売を長くしていて難しいと思うのがこの点ですね。
「この商品は持っていくところ持っていけば売れる」と分かっていても、その人がどこにいるかを見つけるのがものすごく難しいんですね。
今はインターネットの社会ですから、その点は今までよりも数段楽にはなりました。
それでもまだリーチできていない層もいるなと感じます。
それくらい独自の売り先を知っているというのは本当に大きいことです。
源泉になれる人
源泉というのは、水とか温泉が湧き出る源の意味です。
自分がその「源泉」になれれば儲かります。
身近な例で言えば、検索エンジンのグーグルなどですね。
グーグルは「検索」の「源泉」のポジションにあるので、圧倒的な力を持っています。
源泉になれれば、自由にビジネスを展開できます。
源泉からものすごく離れたところで勝負しても、チョロチョロとしかおこぼれをもらえないから、できるだけ源泉に近いか、源泉になるように努めることが大事だと思います。
ただ源泉になるのも当然苦労が多いことは知っておく必要があります。
上に立てば立つほど風当たりも強くなりますし、責任も増えます。
知識を知恵に変えて行動に移せる人
よくあるパターンですが、めちゃめちゃ本を読んでいたり、知識はあるけれど、全く行動に移さない人がいます。
で、あなたはいったい何をしたいの?という感じの人です。
そういう人に限って、将来が不安だから何か始めたいという話をするのですが、全く行動に移さず、理屈ばかりで実践をまったくしないんですね。
反対に、行動力はあるけど、あんまり勉強しなかったり、先のことを考えていない人もいます。
たまたま楽して儲かったとしても、それは宝くじで当たったようなもので、再現性があるものとは言えないので、おいしいネタが終わったら、また新しい「おいしい話」を追いかけるしかなくなります。
反対に学びながら行動する人は最強で、やりながら学んでいくので、いろんな引き出しが増えて、より儲かるようになります。
本当に継続して稼げる人というのは、苦労している分、稼ぐプロセスの再現ができるので、万が一仕事をやめても、また同じように稼げます。
まとめ
ポイント
- めんどくさいことを続けられる人は儲かる
- 人ができないこと・やらないことをやる人は儲かる
- 正しい方法で場数を踏んだ人は儲かる
- 最後まで諦めない人は儲かる
- お客さんがどこにいるか知っている人は儲かる
- 源泉になれる人は儲かる
- 知識を知恵に変えて行動に移せる人は儲かる
サラリーマンで副業で稼ぎたい人は、とにかく気になる仕事があれば、動いてみることです。
元手なんかメチャクチャ少なくても大丈夫。
私は少ないお金で個人事業主を始めて、15年ぐらい経ちました。
むしろ、サラリーマンの方がすでに安定した給料をもらっているので、資金的には楽なはず。
あとは行動を起こすだけですよ。
これから起業する人の場合も基本的には同じなんですけど、大体思うようには進まないので、めげずに続けることがやっぱり大事なのかなと思います。
それから短期的に稼ぐのと、長期的に安定的に稼ぐのとでは意味が違うので注意が必要です。短期の場合はもしかするとラッキーは起こるかもしれないですが、長期的に稼ぐにはそれなりの努力は欠かせません。
上に書いたのは後者の方です。少しは参考になれば幸いです。