私が若い頃は『いい大学に入って、いい会社に入いれば将来は安泰』なんてことを言われていました。
それが、折からのバブル崩壊のあおりを受けて、就職難。。私はいわゆる就職氷河期世代。
いい大学とはいかないまでも、地方のそこそこの大学に入って卒業後は多分それなりの会社に入って仕事するものと思っていました。
でも、就活の際に求人欄にはほとんど名前も聞いたことのない会社、それも先物取引のような会社ばかりが掲載され、就活する気にもなれず(今調べるとその中の1つの会社は15年以上前に倒産していました)。
また、目ぼしい会社に面接に行っても落ちるばかりで、自分のどこが悪いのか?と苦悩した記憶があります。
今のようにインターネットもなかったので、就職先を自力で探すのって難易度高かったのもあります。
そもそも、自分自身、就活を通して何か就職というのに抵抗がありました。
一つは面接を受けた会社に魅力を感じなかったこと。
もう一つは、本当にこのまま会社員になるのか?という感じで、心の準備ができていなかったこと。本当にこのまま社会に組み込まれていいのか?と思っていました。
私はもともと国際交流のボランティアサークルのようなものに入っていたので、海外に行きたいという気持ちがあり、卒業後、就職もせずに、アルバイトで貯めたお金で海外一人旅を敢行。
4か月の海外一人旅で人生観が変わったかどうかわからないですが(人生の大きな転機であるのは間違いないです)、立ち寄った国の中のひとつ、タイの湧き上がるような熱気に興味が沸き、帰国後またアルバイトをしてお金を貯めて今度はタイに住むことにしました(笑)
若い頃の自分は行動的だったというか、とにかく、人生を自分で決めたかったというのが大きかったです。後悔したくないというか。
本来なら半年で帰国する予定が、半年ではその国を知るのはできないと思い、結局タイには3年半ぐらい住みました。
帰国する時は本当に悲しくて辛かったですが、とてもいい経験をしました。
帰国後、あるITの会社に入りましたが、ここがブラック過ぎて速攻で見切りをつけて辞めてからは、会社で働くことを諦めて、派遣で働きながら、自分で仕事をする道を模索しました。この時が一番苦しかったかな。
今私は自営業ですが、最初はウェブ関係の仕事で勝負するつもりでしたが、技術も知識も人脈も何も大してなかったので、なかなかうまくいかず、たどり着いたのが今の自営業(物販)です。今でもウェブはかなり活用しているので、仕事的には独学ながら物販とウェブの知識と経験を活かしてハイブリッドな自営業をしています。両方のキャリアを合わせると20年近くになります。携わっている物販に関してはかなりニッチな分野ですがとても楽しいです。
どちらも未経験で始めたので、最初の10年は本当に手探りだったし、まあなかなかのサバイバルでしたね。
ただ、死ぬほど試行錯誤したので、今はそれが血肉になっているように感じます。
いわゆる一般的な人の人生のレールとは全く違うレールですが、自分自身、かなりいい人生なんじゃないかと感じています。
で、結局何が言いたいかというと、大人が言うことが必ずしも正しいことではないということ。
もちろん、いい大学に入って、いい会社に就職していい人生を送る人も多くおられると思うし、それはそれでとても良いことだと思います。
でも、正直そうじゃなくても、自分次第で自分のやり方で世の中を渡ることもできなくはないと私は身をもって体験したので、大人の話を真に受けるのではなくて、自分で考えて行動する生き方もあるということを知ってもらえると良いなと思うし、もしこの記事を読んでいる方で、自分の好きな道を進みたいなら、チャレンジして、いろんな経験や勉強をしていきながら、難しいことでも乗り越えていけば良いだけなのかなと思います。
ただし、自分のやってきたことには責任を持つことは大事だと思うし、後悔するなら最初からやらないぐらいじゃないといけなかなとも思います。
大人の意見を聞くのはとても大事なことは間違いのないことだけれど、最終的には自分にとって何が最善なのかは自分で考えて、最後は自分自身の心の声を聴くのも大事かなと思います。