個人事業主・自営業

個人事業主になりたいけど現実は?地獄の日々にならないために知っておいてほしいこと

ちょいビズ
こんにちは!『ちょいビズ』です。

今回のテーマは、「個人事業主になるメリットとデメリット」についてです。

私も15年ぐらい個人事業主を続けています。

私も知らぬ間にもう「おっさん」になり、個人事業主の歴だけは長くなり、年数だけならベテランのレベルになりました(笑)

それにしても長いことやればやるほど、個人で仕事をするということの現実の厳しさというものを突きつけられます。

前半は「個人事業主の良い面と悪い面」という記事。

後半は「これから個人事業主になる人や、個人事業主になりたい人に知っておいた方がいいこと」を書いてみました。

個人事業主になりたいと思っている人の参考になるかどうかは微妙ですが、しばらくお付き合いください。

個人事業主の良さと悪さをざっくりと話しますね

個人事業主のメリット

時間に融通がきく

個人で働くと、会社員みたいに9:00-17:00というような就業時間がないので、時間には融通がききやすいです。

自分の好きな時に働けますし、育児の時間も取りやすいです。

実際に私も子供が病気をしたら比較的すぐに休めます。というか休みます。

ただ、休むとその分、仕事に支障が出たり、場合によっては収入が減るのが痛いところです。

ちょいビズ
平日に病院に行けたり、人が少ない平日に買い物に行けるのもいい点ですね。

ただ、美容室や整骨院、ケーキ屋さんなど多数のお客さんをターゲットにした店舗を構えていると、サラリーマンと同様、お店を運営してしている人は、開店時間が就業時間になるので時間に融通がききにくくなります。

会社のようなしがらみがない

会社のように、必ずやらなければならないこともありませんし、規則もありません。

基本的には上司・部下のような上下関係もありません。

そういう意味では、個人事業主は気楽なものです。

反対に、何もやらないと食えなくなりますので、個人事業主は自制心のある人にしかできないかもしれません。

頑張り次第では稼ぐことも可能

頑張れば、サラリーマンよりも稼げる可能性もあります。

ただ、反対に、頑張らないとサラリーマン以下の収入になってしまうということも十分有りえます。

ちょいビズ
自営業をしていると経費も結構掛かるので、実際にはサラリーマン以上に売り上げをあげないと苦しいですね。

やりたいことをやれる

個人で仕事をするということは、ある程度自分の裁量で仕事ができるということです。

やりたいことをやりたいように出来るメリットはあります。

ただ、やりたいことが収入に繋がるかどうかというのは別問題で、やはり嫌なことでもやらないといけないことは多々あります。

ちょいビズ
好きなことや、やりたいことで食べていくのは案外大変なことなので結局は需要に合わせた商売をするのが一番ですね。

個人事業主のデメリット

毎月コンスタントに稼ぐのは困難

毎月コンスタントに稼げるかというとそうでない場合が多いです。

サラリーマンなら月給がほとんど決まっているので、その中から生活費や貯蓄する金額などを先に計算できますが、自営業はそうではありません。

人によっては収入の乱高下もありえます。

仕事がコンスタントにあれば収入も安定しますが、どうしてもムラが出てしまいます。

その辺りのムラをどう乗り越えるか。

個人事業主としての生死を分ける大事な部分です。

ちょいビズ
収入のブレが少なくなるように、収入の安定化装置を作るようにするといいですよ。

時間が不足する

個人事業主は時間が不足しがちです。

会社員なら就業時間が決まっていますが、個人事業主は下手すると土日もなく働くことになります。

というのも、やろうと思えば幾らでも仕事があるからです。

考えれば考えるほど際限なく仕事が増えていきます。

すると自分の時間や、休みの日がなくなるということになりかねません。

ちょいビズ
仕事にメリハリをつけることは大切ですね。
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社会保障が不十分

個人事業主にはサラリーマンのように福利厚生はありません。

また、毎回同じことを言いますが、個人事業主は国民年金なので、歳を取ってからの保障が不十分です。

どんな人にも老後はやってきます。

その点は意識しながら、サラリーマンとは違ったマネープランを立てるべきです。

ちょいビズ
将来的に国民年金の給付金で老後食べていくのは基本不可能と思われます。そのためには自分で積み立てをしていかないといけないですね。

退職金がない

社会保障が不十分な上に、個人事業主には当然、退職金がありません。

大企業なら多くの退職金が出るでしょうし、中小企業でも長く勤続していれば、退職金はそれなりに出るでしょう。

しかし、個人事業主にはそのようなお金も出ないので、自分で退職金に変わるものを稼ぎ出さなくてはなりません。

ちょいビズ
ゆとりがあれば、小規模企業共済に加入するのがおすすめ。掛け金は控除の対象になるので、節税効果も高いです。

個人事業主では大きくなれない

個人事業主では商売が大きくならないというデメリットもあります。

所詮、個人商店です。

吹けば飛ぶ危うさ、脆さはいつもつきまといます。

ただし、テレビやネットなどで露出を増やしている人は、大きな影響力を持つ人もいるのも事実です。

その場合は、有名になることのメリットとデメリットもよく考えておく方が良いように思います。

ちょいビズ
仕事が大きくなると、従業員の給料の支払いが大変になりますし、個人名での知名度が大きくなるとプライベートでの苦労が増えそうですね。

有給休暇がない

会社員ではないので、当然、『有給』は存在しません。

ウチは嫁が会社員なので、休んでも給料が出るのは羨ましいと思います。

育児中の時などは、有給休暇はありがたいものです。

ちょいビズ
有給休暇はサラリーマンの特権ですね。自営業は休んでもお金は一切でません。

ボーナスがない

個人事業主はボーナスがない。

これも実は年収において大きな差が出てきます。

サラリーマンは月収がさほど多くなくても、ボーナスでドンと大きな金額がもらえる場合があるのは良いですね。

個人事業主の場合は、たまたま月収が良い月があったとしても、反対に月収が少ない月もある場合があるので、結局は大した年収にならないということもあります。

ちょいビズ
自営業をしていると、ボーナスがあるのが本当に羨ましいと思うことがあります。自営業はボーナスに変わるものを何としても得たいところですね。

個人事業主になりたい人が知ってほしいこと

事業計画通りには進まない

ちょいビズ
まあだいたい計画通りに物事が進むことはないですね・・・。

例えば、売れると思った商品が大して売れないとか、お店をやればお客さんがわんさかやって来るかと思ったらほとんど来ないとか、今月は沢山稼げると思ったら予想より少なかったとか、仕事の依頼が想定より少ないとか、そういうことは日常茶飯事ですね。

よく事業計画書を作れとか言われますが、ある程度の事業計画は確かに必要ですが、その通りに物事が進むことはほとんどないと言えますね。良くも悪くも。

いい時もあれば苦しい時もある

長く個人事業主をやっていると、まあいろいろありますね。まだ私もペーペーですけど。

ちょいビズ
いくら稼いだとか、儲からないだとか一喜一憂するのもいいですけど、人生長丁場なので、トータルのバランスで考える方がいいのかなと思います。

サラリーマンに慣れすぎていたら個人事業主は無理かも

サラリーマンは良くも悪くも「分業制」です。

でも、個人事業主は「全業制(造語)」です。

商品準備・営業・宣伝・販売・アフターフォロー・経理まですべてこなさなくてはなりません。まあ一人で何役もこなさなくてはならないのが個人事業主です。

何かに依存したいという気持ちがある人にはたぶん個人事業主は向いてないです。

そういう方はサラリーマンを続けた方が100倍幸せだと思います。

まずは最低限生活できるお金を確保する

個人事業主で一番苦労すると思うのが「お金」です。

自分で稼いで、そのお金で生活をしなければならないのですが、サラリーマンのように固定給ではないので、生活が不安定になりがちです。

そんな個人事業主になる人におすすめしたいのが、「最低限生活できるお金を死守すること」です。

少なくとも毎月20~30万円コンスタントに稼げるしくみをまず一番に作ることに専念するといいです。

月20万円くらいの金額があれば地域にもよりますがある程度暮らせるでしょう。

やや金額が下回った場合でも、貯金の減りはそれほどでもないと思いますし、節約すればまあ暮らせるかもしれません。

まずは貯金を切り崩さない程度の安定した収入基盤を作りつつ、その先のビジョンを立てるのがベストだろうと思います。

先月は100万だったけれど、今月はゼロだったというようなジェットコースターのようなビジネスモデルだと長くは続かないと思います。

もちろんそのようなボーナス的なことが年に何回かあると助かりますけどね。

それから稼げた年は税金もガッポリ取られるので、貯蓄もしっかりしておいた方がいいです。

いちいちクヨクヨする人は個人事業主は無理

自営業をやるというのは荒波に自分自身を放り投げるようなものです。

そんないつ溺れるかもしれない状況でいちいちクヨクヨしていても何も解決しません。

荒波に体を叩きつけられても何事もなかったかのようにひょこりと立ち上がれる人じゃないと難しいかもしれないですね。

個人事業主は信用度・地位が劇的に低い

人は権威に弱いものです。大手〇〇株式会社に務めていたり、〇〇先生と呼ばれる人にはペコペコしますが、どこの馬の骨かもわからない人間を信用したりしません。実力があるかどうかはあんまり関係ないみたいです。

信用度を高めるには、税金をしっかり納めたり、滞納なくお金を支払うなどの基本的なことや、自ら大変な役回りを買って出たり、商売で誠実な対応をしたり、いいサービスを提供することです。

ちょいビズ
基本、個人事業主は誰にも知られていないので、信用度は低いところからスタートすると思っておいた方がいいです。

住宅ローンを借りる際なども注意が必要です。

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社会の状況に合わせて変化する

社会の状況は徐々に変化します。

特に経済の状況はもっとダイナミックに変化することがあります。

バブル崩壊やリーマンショックなどは大きな出来事だったので聞いたことがある人も多いと思いますが、そのほかでも小さな経済の変化って案外よくあります。

例えば、円高や円安によっても個人事業主に影響がある場合もありますし、アメリカと中国が貿易摩擦を起こしていると、間接的に私たちに影響があることもあります。

そのようなマクロ経済は個人でどうしようもないことなので、個人事業主としては波に飲み込まれないように、上手に立ち回るように日ごろから心しておいた方がいいです。

ちょいビズ
いろんな変化があることを前提に自営業は事業計画を立てておいた方がいいです。

老後についても考えておいた方がいい

私が個人事業主になったのは、20代後半~30代前半頃の比較的若い頃でしたが、そんな私も40代半ば。

若い頃はバイタリティもあって、なんでもできる気になっていましたが、現実を直視するようになって、老後のことも視野に入ってきました。

「自営業には定年がないからいいですね」とよく言われますが、今みたいに働けるか?というとムリ~と思うし、経験値や知識は増えるけれど、半面体力も落ちる。

だから老後はできるだけ無理のない状況で働くか、働かなくてもいい状況を作っておきたいところ。

若い時はある程度無茶してもいいですが、人生は長いということも頭の片隅に入れておいた方がいいですね。

まとめ

いろいろと厳しいことを書いてきましたが、自営業の現実は確かに厳しいです。

でも個人事業主は、『ある程度安定して収入があり、食べていけて、将来の備えもできれば、個人事業主最高!』だと思います。

自分の裁量で仕事をやれるので、おもしろいと思うことも多いです。

反対に、『食べていくのがやっとで、いつもお金の不安や、将来の不安がある場合は、個人事業主はめっちゃ苦しい!』と思います。

ちょいビズ
偉そうなことは言えないですが、まずは自分自身の胸に手を当てて、本当に自分がどういう人生を歩みたいのか何度も何度も考えてみるといいと思います。

ちょいビズ

筆者紹介
☆CHOIBIZ(ちょいビズ)
40代 自営業歴 約20年
ほとんど会社に雇われずに、ゆるく楽しく(時に苦しく・・)、自活してきました。
そんな経験をもとに、会社や組織に依存せずに独立した生き方をしたい方向けに仕事の考え方や学び・勉強に関することなど、個人的に考えたことを中心に書いています。9割9分役に立たない情報と思いますが・・。
哲学・歴史・美術を中心に人生の学び直し中。
海外一人旅や海外移住(3年半)も経験。
趣味:テニス
※ちょいビズとは「ちょっとしたビジネス」という意味の自作造語です。

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