個人事業主・自営業

iDeCo(イデコ) 現役自営業が思うメリットとデメリット

個人事業主の方や自営業や、一部のサラリーマンの方でiDeCo(イデコ)を利用してみようと思われている方もおられると思います。

でも、iDeCo(イデコ)を紹介しているサイトを見ても、自営業の目線じゃないものが多いためか、イマイチ良い面や悪い面がわかりにくかったりしますよね。

ちょいビズ
私も長いこと自営業をしていますが、個人的にもiDeCo(イデコ)は老後資金を作るために、かなりおススメしたいです。

が、しかし、iDeCo(イデコ)には、メリットもあれば、デメリットもあります

その辺を現役自営業の立場で考えてみようと思います。

iDeCo(イデコ)とは

イデコってなに?

個人型確定拠出年金のことで、掛金と運用益との合計額を給付として将来受け取ることができます。

加入できる人:20歳以上60歳未満の全ての方

実施母体:国民年金基金連合会

任意の証券会社から申し込みできます。

堅苦しくて、難しく感じられますね・・・。

ちょいビズ
平たく言うと、「自分のお金を運用して、自分の老後の年金を作りましょうね」ということです。

イデコは長期投資を前提として設計されたものと思われます。

株式投資などをやっている方ならわかりやすいですが、ネット証券で投資信託の銘柄などに投資するのとあまり変わりません。

私自身、ネットの証券会社でいくつか投資信託の銘柄に投資していますが、もし、ネット証券を利用したことのある方ならすんなり入れると思います。

自営業の場合は、最大で月に月額68,000円を掛けることができます。年間最大816,000円を掛けることができるということですね。

具体的には、準備された銘柄から数点選んで以下のような感じで掛けていきます。

A銘柄 30%

B銘柄 30%

C銘柄 40%

例えば、1万円の掛け金なら、A銘柄に3,000円、B銘柄に3,000円、C銘柄に4,000円掛けることになります。

いろんな銘柄に分散投資することで、リスクを減らすことができます。

iDeCo(イデコ)のメリット

節税できる

iDeCo(イデコ)の最大のメリットは節税効果があるということではないかと思います。

一部のサラリーマンでも掛けることで節税できますが、個人事業主や、自営業の方なら、最大月額68,000円の掛け金が所得控除の対象になるので、特に自営業・個人事業主・フリーランサーの方は大きな節税効果が期待できます。

掛けたお金が増減しない「元本確保型」もあるので、リスクを取りたくない人は、「元本確保型」を選ぶといいですね。同じように掛けた金額が所得控除の対象になるので貯蓄と思って投資するのもありだと思います。

但し、元本確保型の場合は、インフレに対応できないデメリットもあります。

老後の資金ができる

正直、自営業の老後のことを考えると国民年金だけでは心細いです。

若い頃はあんまり老後のことを考えないかもしれないですが、いつか必ず老いはやってきますからね。

できれば、若い人でも加入しておきたいものです。

私も40代も後半に差し掛かって、さすがに老後のことが心配なので、60歳までは掛け続けるつもりです。

運用益が見込める

 

仮に、年率5%で回せれば、約14年で掛け金は倍になる計算になります(72の法則)。

これは長期投資のメリットですね。運用益は再投資されるので、複利効果でお金が増えていきます

銘柄は自分で選べますが、掛ける際にはリスクの取り方に注意したいところです。

また、運用益に対して課税されないのはかなり大きいですね。

また、先述のように、所得控除にもなるので、ダブルでお得ですね。

ただし、運用により損益を被る場合もあるので、掛ける場合は、よく勉強してからにされることをお勧めします。

※元本確保型には運用益はありませんので、ご注意を。

iDeCo(イデコ)のデメリット

60歳になるまでお金が下せない

一番大きなデメリットは60歳になるまでお金が下せないという点でしょうか。

お金が下せないということは、強制的に高齢になるまでお金を使えなくするということなので、強制的に貯蓄できるというメリットにもなりうるとは思います。

ただ、例えば、子供の養育費や学費が必要になったり、事業が不調になりお金がいるという時でも下せないので、その点は必ず知っておかないといけないですね。

そう考えると、イデコに加入するなら、ある程度余剰資金があるか、毎月コンスタントに掛け金が支払えることが大切かもしれないですね。

もし、途中でお金を引き出せる方がいいという場合は、イデコではなく、運用益が非課税の積立NISAの方が柔軟で良いかもしれないです。

但し、積立NISAには当然所得控除のメリットはありません。

掛け金によっては、手数料負けする可能性がある

掛け金は、月額5,000円以上、1,000円単位で決められますが、あまりにも少ない掛け金だと口座管理手数料を考えると、あまり旨味がないということになりかねませんね。

ある程度の資金が定期的に捻出できるように考えていきたいですね。

年に一度しか掛け金を変更できない

例えば、今年は儲かって、毎月5万円ぐらい掛け金を掛けられたとしても、来年どうなるかわからないですよね。。自営業ですから、ある程度波もありますよね。

1年に一度掛け金を変更できるのは良いですが、結構変更するタイミングが難しいなと思います。

実際に自営業をしていると、「今年はちょっと所得が少ないので、2万円に減らそう」と思うこともあると思いますが、その変更のタイミングも難しいですね。

年の初めごろに減らしておくのか、それとも中盤で減らすのか。または増やすか。

自分の資金にどれくらい余裕があるかに左右されますね。

また、ドルコスト平均法の観点からしたら、毎月同じ金額を長く継続して投資した方がいいのですが、このように毎年毎年掛け金の増減を繰り返していたら、ドルコスト平均法の効果も薄くなるのかなと思ったりします

ただ、それ以上に節税効果があるというのは魅力だと思います。

出口戦略が難しい

結構、出口戦略が難しいのかなと思います。

まだまだ私の場合は先の話ではありますが、どのタイミングで、どのようにお金を引き出すかも難しいかなと感じます。

引き出し方としては、「一時金」か「年金」かを選べるようです。引き出し方によって、税金が変わってくるようです。

これは、60歳以降になってから考えることですが、せっかく長期投資するのですから、出来るだけ得したいですよね。

長期投資とはいえ、出口戦略のことも頭に入れておいた方が良さそうです。

イデコに申し込む

イデコを申し込む際に気を付けたいこと

これは実際に以前、申し込みの際に私の身に起きたことです・・・。

書類を請求しなくてもネットで申し込みできる

私はてっきり書類請求をして書類に必要事項を記載し、提出したら手続きが完了すると思っていました。

実際に書類請求したのですが、滅茶苦茶時間が掛かるし、しまいには、下に書いたように付加年金の問題で書類不備で再度申し込みが必要になったりして、かなり時間を無駄にしてしまいました。

実際には書類請求など必要なく、2度目はネットで楽に申し込みができました。

最大掛け金月額68,000円には付加年金400円も含まれる

付加年金というのをご存知でしょうか?

年金とは別に月に400円を支払うことで、年金の金額を増やせる制度です。

私は付加年金に入っているのですが、申し込みの際に、イデコに月額68,000円を掛け金として支払うと書類に記載して送ると、「付加年金に入っているので、その金額では申し込みできません」と書面で返答がありました。

そんなこと口頭で言って、ちゃちゃっと変更してくれたらいいのに、わざわざ書類で送ってきて、更に再度申し込みが必要になり2度手間になってしまいました。

付加年金を掛けている人は注意してください。最大の掛け金が68,000円ですから、付加年金を掛けている人は400円を引いて、最大で月額67,600円まで掛けられるようです。

所得控除を早く受けたければ、申し込みのタイミングが大事

申し込みから運用開始まで1~2か月かかるので、早めに申し込みした方が良いです。

例えば、登録完了月が7月なら、7月から運用開始され、所得控除の対象もその月の分からになります。

もし、その年の所得が多い場合は、出来るだけ早めに申し込みした方が所得控除の対象の月が多くなるので節税の効果が高くなりますね。

まとめ

自営業とイデコのメリット・デメリットについて考えてきました。

個人的には、自営業の方にとって、iDeCo(イデコ)は魅力があると思います。

メリットを見てきたように、所得控除や運用益の非課税など、お得なことが多いですね。

ただ反面、60歳になるまで資金が動かせないなど大きなデメリットもあるので、よく考えて申し込みされるといいのかなと思います。

私は以下の本を熟読しました。

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ちょいビズ

筆者紹介
☆CHOIBIZ(ちょいビズ)
40代 自営業歴 約20年
ほとんど会社に雇われずに、ゆるく楽しく(時に苦しく・・)、自活してきました。
そんな経験をもとに、会社や組織に依存せずに独立した生き方をしたい方向けに仕事の考え方や学び・勉強に関することなど、個人的に考えたことを中心に書いています。9割9分役に立たない情報と思いますが・・。
哲学・歴史・美術を中心に人生の学び直し中。
海外一人旅や海外移住(3年半)も経験。
趣味:テニス
※ちょいビズとは「ちょっとしたビジネス」という意味の自作造語です。

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