何でもちゃっちゃとできる器用な人がいます。
手先が器用な人、パソコンやスマホを扱うのが得意でサクサク仕事をこなすことが得意な人、料理が得意な人など。
器用なこと自体は悪いことではないですが、器用さが災いして「器用貧乏」と呼ばれる人がいます。
今日はその『器用貧乏』について真剣に考えてみたいと思います。
私も個人で事業をやっているので比較的何でも自分でちゃっちゃとやる方なんですが、もうこれを何年もやり続けると、正直段々疲れてくるし、生産性がとても悪いです。
正直、「器用貧乏」は自分自身の課題でもありました。
もう少しお金を稼ぎたいと思っているのに雑務ばかりこなして、全然お金が入って来ずに苦労していた時期も長く経験しています。
じゃあどうしたらこういう状況を脱出できるのか?と考え続けました。
今はようやくその長いトンネルから抜け出せたと思っています。
職人やプロフェッショナルとして長く生きたいとか、もう少しお金を稼ぎたいと思う方などに参考になれば嬉しいです。
脱・器用貧乏
効率の良い方法がないかを考える
今やっていることが効率が良いことなのかどうかを真剣に考えてみることも大事だと思います。
まずは効率が悪いことを徹底して見直してみると、信じられないほど時間が節約できることがあります。
何か面倒だな~と思うことがあったら徹底的に改善に改善を重ねましょう。
特に、ルーチン作業の部分を見直すと劇的に効率がよくなることがあります。
他人に任せる
そもそも、自分ですべてをやろうとすることをやめたほうがいいかもしれないです。
例えばパソコンが得意な人ってパソコンのリテラシーが低い人に任せるぐらいなら自分がやった方が早いと思うものです。
それ自体は間違っていないと思いますが、自分がやるべきこと以上のことまですべてやってしまうと、もう他人が入る余地もありません。
ということは、やっぱりすべて自分でやらなければならなくなって、『辛い』となってしまいます。
案外人って頼られるのが好きなもので、「ごめん、ちょっとこれ自分には難しいので手伝って」と言うと快く引き受けてくれる人も多いもので、「何でもっと早く言ってくれなかったの?」と言われたりします。
それぐらい人って言葉を発さない限り、他人がどんなに苦しんでいるかを察することが難しいみたいなんです。
だから、困ったら人に相談してみることはとてつもなく大事なことかなと思います。
だから、少なくとも日ごろから人とのつながりは大事にしておかなくてはいけないですね。
断る勇気も大事
人によっては何の臆面もなく無理難題を押し付けてくることもあります。
また、明らかに安いお金や無料で人を使おうとする輩(やから)もいます。
そういう人に対して、ノーと言える勇気を持つことも大事です。
問題は、自分自身がお金に困っていたり、負い目があると断りにくくなること。
自分自身のポジションをそういう場所に置かないようにしておくことも大事ですね。
この作業が本当に必要なことかを真剣に考える
今やっている仕事が本当に必要なことなのか?と考えることも大事です。
実はただの自己満足なことって結構多いです。
例えば、ブログの写真にこだわって何度も撮りなおしたり、デザインにこだわり過ぎたり。
細かなことが大事なこともあるにはありますが、こだわりが不要なことも多いです。
例えば、「器用貧乏」の情報を探しに来た人が、ブログのデザインを気にすることはそうそうないと思います。
もちろん大事な側面もありますが。そここだわるとこ?っていう部分はこだわらないことも大事かと思います。
本当に今やっていることが大切なことなのかどうか真剣に考えてみた方がいいかもです。
有名な経営学者のドラッガーが言うように『成果に集中する』ことが大事なんだろうと思います。
時給計算してみる(ビジネスマインドを持つ)
もしかしたら、時給換算にしたら、三百円以下だったという仕事もあるかもしれません。
時給計算して、あまりにも割に合わない場合は、やらない方がいいということも多くあると思います。
あんまり無駄が多いならやらない方がいい場合もあると思います。
無駄ならスパッとやらない決断も大事です。
ただし、時給換算できない仕事も確かにあります。
長い長い人生なので、最初は確かに時給が三百円以下だったとしても、続けていれば時給が1万円以上になることもあるかもしれないです。
どこに主眼を置くかですね。
今は修行と思って安くてもやるか、最初から高く設定するとか。
個人的には前者の修行期間は安く、そのうち力が付いてきたら高くというのが良いように思います。
いずれにしても、いつまでも時給三百円以下の仕事をしないで良いように、ビジネスマインドを持ち力をつけていくことがとても大事だと思います。
利用しようとする人間から遠ざかる
だいたい器用貧乏な人ってお人よしが多い気がします。
他人に甘く、自分には厳しい人。
実は能力が高い人。
だから、人が寄ってきやすいし、頼られやすい。
目ざとい人間はそういう人を見つけて、『利用しよう』とします。
利用される側はお人よしなので、断りにくく、ついつい関係を続けがち。
そうなると、自分の心とは裏腹になるので、段々辛くなってきます。
そして、しまいには『不満爆発』なんてことも。。
お人よしに多いパターンですね。。
こうならないためには、最初から人に対して、少し壁を作っておいた方がいい場合もあります。
壁を作ることで自分を守ることが出来る反面、人が寄りつきにくい側面もあるかもしれないですが、その辺はバランスよくやるといいと思います。
ちなみに、この件に関しては、私も随分悩んだ経験があるので、色々と考えに考えました。
『「与える人」こそ成功する時代』という本にヒントが載っているので、上記のような人間関係に苦しんでいる方は読んでみられるといいと思います。
人を「ギバー・テイカー・マッチャー」に分類して、それぞれどういう行動指針で生きているかを例をもとに解説しています。
個人的には、良くも悪くも、この本を読んで、人の見方が少し変わったように思います。
まとめ
器用貧乏に関しては、自分自身がそうだったのでよく気持ちがわかります。
自分では本当は能力が高いと思っているのに、安く使われたり。辛いですね。
上の記事が何らかの参考になれば幸いです。
器用貧乏から脱却して、本当のビジネスパーソンになれるといいですね。